【定義】
霊妙不可思議なる心の本性。道元禅師は否定的に使う。いわゆる、鈴木大拙が説いた「日本的霊性」と言ったときの「霊性」や、現代用いられるスピリチュアルも「霊性」とするが、それらとは関係がない。
霊妙不可思議なる心の本性。道元禅師は否定的に使う。いわゆる、鈴木大拙が説いた「日本的霊性」と言ったときの「霊性」や、現代用いられるスピリチュアルも「霊性」とするが、それらとは関係がない。
しめしていはく、いまいふところの見、またく仏法にあらず、先尼外道が見なり。いはく、かの外道の見は、わが身、うちにひとつの霊知あり、かの知、すなはち縁にあふところに、よく好悪をわきまへ、是非をわきまふ、痛痒をしり、苦楽をしる、みなかの霊知のちからなり、しかあるに、かの霊性は、この身の滅するとき、もぬけてかしこにうまるるゆえに、ここに滅すとみゆれども、かしこの生あれば、ながく滅せずして常住なり、といふなり。かの外道が見、かくのごとし。 『弁道話』
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