つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 一切衆生
【定義】

一切全ての衆生の意。仏法僧功徳は広大で、漏れたる衆生は存在しないため、様々な場合で良く用いられる。
いはゆる一切衆生の言、すみやかに参究すべし。一切衆生、その業道依正ひとつにあらず、その見まちまちなり。凡夫外道三乗五乗等、おのおのなるべし。いま仏道にいふ一切衆生は、有心者みな衆生なり、心是衆生なるがゆえに。無心者おなじく衆生なるべし、衆生是心なるがゆえに。しかあれば、心みなこれ衆生なり、衆生みなこれ有仏性なり。草木国土、これ心なり、心なるがゆえに衆生なり、衆生なるがゆえに有仏性なり。日月星辰これ心なり、心なるがゆえに衆生なり、衆生なるがゆえに有仏性なり。 『正法眼蔵』「仏性」巻