つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 陰徳
【定義】

姿は見えないが、明らかに働いていること。曹洞宗ではこの「陰徳の行」を重んじており、喩え世のため、人のための行いをしたとしても、それを誇示するのは恥であるといわれている。
一日示ニ云ク、人は必ズ陰徳を修スベシ。必ズ冥加顕益有るなり。たとい泥木塑像麁悪なりとも、仏像をば敬礼すべシ。黄紙朱軸荒品なりとも、経教をば帰敬スベシ。破戒無慚の僧侶なりとも僧躰をば信仰スベシ。内心に信心をもて敬礼すれば、必ズ顕福を蒙ルなり。 『正法眼蔵随聞記』巻4−8