【定義】
瑩山禅師によって開かれた石川県羽咋市酒井町にある
日本曹洞宗の寺院。
山号は洞谷山。
開基は海野三郎滋野信直夫妻(
妙浄禅師・
祖忍尼)、酒匂頼基・藤原家方。
【歴史】
現在では、瑩山禅師
開山の遺跡的寺院として、
大本山に
總持寺が選ばれているが、歴史的には、瑩山禅師が
道元禅師に於ける
永平寺のように、自らの理想としたのは永光寺であったと見られている。
正和2年(1313)に海野三郎滋野信直夫妻、酒匂頼基・藤原家方の外護により建立された同寺は、瑩山禅師を
開山として仰ぎ、文保2年(1318)には、信直の妻である
祖忍尼から寺領が寄進されている。この
開山の様子は『
洞谷記』に詳しく示されるところである。後醍醐天皇・後村上天皇・後土御門天皇からも寄進、或いは綸旨を受けて寺格を上げ、また
輪住制を布いて
日本曹洞宗の地方発展に貢献している。
瑩山禅師は、山内に
如浄禅師・
道元禅師・
懐弉禅師・
義介禅師、そして自らの
嗣書や
舎利、遺品などを埋葬して
開山堂とし「
五老峰伝灯院」と命名した。そして、瑩山禅師はこの
五老峰を守るべきであると遺嘱している。元弘3年(1333)には、護良親王の祈願所となり、暦応2年(1339)には利生塔が建てられた。
現在でも景勝に恵まれた同寺の境内は、
瑩山禅師の様々な文書や、
曹洞宗に関する写本が収められているなど、その当時の偉容を伝えている。
【住所・連絡先】
住所:〒929-1574 石川県羽咋市酒井町イ-11
電話:0767-26-0156
非公式HP:
永光寺へ行こう!