つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 怨親平等
【定義】

怨憎する人に対しても、親愛なる人に対しても、差別することなく慈悲愛護の念を持って接すること。実現するには、慈悲喜捨四無量心を修行して、最後の「捨心」にいたって、怨親平等が実現されると説く。
しかあれば、怨親ひとしく利すべし、自他おなじく利するなり。もしこのこころをうれば、草木風水にも利行のおのれづから不退不転なる道理、まさに利行せらるるなり。ひとへに愚をすくはんといとなむなり。 『正法眼蔵』「菩提薩埵四摂法」巻