つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 学道転疎
【定義】

「学道、転た疎なり」と訓ずる。「転た(うたた)」とは「はなはだ」等の意味であるから、学道に対してはなはだ疎(まばら、粗い)なる状況であることを批判する言葉である。
往往に古老先徳、あるいは西天に往還し、あるひは人天化道する、漢唐より宋朝にいたるまで、稲麻竹葦のごとくなる、おほく風火の動著を仏性の知覚とおもへる、あはれむべし、学道転疎なるによりて、いまの失誤あり。 『正法眼蔵』「仏性」巻