往往に古老先徳、あるいは西天に往還し、あるひは人天を化道する、漢唐より宋朝にいたるまで、稲麻竹葦のごとくなる、おほく風火の動著を仏性の知覚とおもへる、あはれむべし、学道転疎なるによりて、いまの失誤あり。 『正法眼蔵』「仏性」巻