つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 紀綱
【定義】

元々の意味は、小・大のつなのこと。これにより、物の決まりを定めることから、あらゆることを統括する意味で、紀綱という。転じて禅宗では、寺務の全体を統括する役であり、監寺・執事を指すという(無著道忠『禅林象器箋』参照)。また、僧団の規矩を管掌する僧官で、三綱の一としての維那の別名である。この維那がいる寮舎を、「紀綱寮」とも別称する。