つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 義信
【定義】

道元禅師門下の僧。その行実などは不明だが、才に溢れ、首座を努め、住持に代わって秉払することを願ったが、道元禅師には許されなかった。

生没年:不詳
出身地:不詳
俗 姓:不詳

【内容】

道元禅師の著作などには、その名前を見ることは出来ず、『三祖行業記』等の、一部の伝記文献に名前が見える。ただし、非常に才能もあり、弁も立ったが、道元禅師は自らの後継者を、早々と懐弉禅師に定めていたらしく、その下風に甘んじることを余儀なくされた。
元和尚の会裏に、諸頭首秉払を許さず。〈中略〉義信首座、才有り言有り。一会に肩を斉しくする無し。秉払を望むと雖も、元、許さず。 『三祖行業記』「懐弉禅師章」