つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 教授師
【定義】

日本曹洞宗の現行の授戒会では、戒師に成り代わって戒弟に戒文や受戒の作法を授ける者。

【定義】

本来、原始仏教や部派仏教では具足戒を授ける場合、三師七証?か最低でも三師一証を必要とした。この場合の三師とは、戒師・羯磨阿闍黎・教授阿闍黎のことであり、証とはそれを証明する有徳の僧のことである。

しかし、大乗仏教になって、僧伽の制度が失われると、戒師などの僧が得られなくなったため、斎戒の上、戒師として釈迦牟尼仏、羯磨阿闍黎として文殊菩薩、教授阿闍黎として弥勒菩薩、そして証人として三世十方の諸仏や、等侶として十方の諸菩薩を勧請して自誓受戒することも『観普賢菩薩行法経』で認められた。