つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 経巻
【定義】

巻子本にされた経典のこと。主に巻子本は中国で用いられており、経典という語自体を翻訳する際に、中国人に分かりやすくするためにこの「経巻」の語が用いられたという。後には技術が発達して、折本や冊子本になった。経巻については、黄巻朱軸といった派生語もある。
いま西天梵文を、東土法本に翻訳せる、わづかに半万軸にたらず。これに三乗五乗九部十二部あり。これらみな、したがひ学すべき経巻なり。 『正法眼蔵』「自証三昧」巻