つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 繋驢橛
【定義】

元々の意味は、驢馬(ロバ)を繋ぐくいのこと。転じて、自由闊達なる禅僧が、文字言句などにとらわれてしまう様子を指す。
子曰く、一句合頭語、万劫繋驢橛。 『永平広録』巻8-法語8

道元禅師はこのように、中国青原下の船子徳誠禅師が、夾山善会禅師に発した一句を、自らの上堂語に引用された。意味としては、道理に適ったと思った一句が、かえって万劫という無限の時間にわたってとらわれることになる、という意味である。