発心とは、はじめて自未得度先度他の心をおこすなり、これを、初発菩提心、といふ。この心をおこすよりのち、さらにそこばくの諸仏にあふたてまつり、供養したてまつるに、見仏聞法し、さらに菩提心をおこす、雪上加霜なり。 『正法眼蔵』「発菩提心」巻