堂のうちにて、たとひ禅冊なりとも文字をみるべからず、堂にしては究理弁道すべし。明窓にむかふては古教照心すべし。寸陰すつることなかれ、専一に功夫すべし。 『重雲堂式』
寮中、応に大乗経、並びに祖宗の語句を看て、自ら古教照心の家訓に合すべし。 『衆寮箴規』
たとひ、仮字書にても古賢の書を常によめば、をのづから我を教ふるなり。古教照心といへるは、この意なり。 面山瑞方禅師『受食五観訓蒙』「二忖己徳行全欠応供」項