幼歳にして師に従うは上古の勝躅なるか。行玄禅人、十四歳にして僧と倣る。我が衆席に随うて、朝参暮請す。夙に般若の力有りて致す所なり。齢、自ら南嶽耽道の時に符い、名、一えに青原の法諱の半に合す。自然の然、佳例の例なり。南嶽、十五歳にして教を捨てて学道す。你も亦た十五歳にして法に依りて学道す。両箇一箇、打得徹、徹得打なり。少年と謂うこと莫れ、便ち是れ古仏なり。 『永平広録』巻8-法語13