つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 告朔餼羊
【定義】

読み方は「こくさくきよう」。告朔とは、諸侯が前年の末に天子から受けた暦を祖廟に蔵し、毎月の一日に、ヒツジを供えて廟に告げ、その月の暦を請い受けて国内に発布することをいい、告朔餼羊とは、後に告朔の儀式が止められたのに、ヒツジを供える習慣だけが残ったことから、形式だけが残っていると、根本の精神を忘れずにいられることをいう。典拠は『論語』。
惟るに、永平門下ただ、血脈受得のみ有って、壇法を行ぜず。血脈相伝すること綿々に絶えず。これ告朔餼羊あり。 卍山道白『禅戒訣