つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 最上礼拝
【定義】

道元禅師が示された「稽首拝」の別名のこと。特に、インドで「最上礼拝」と呼ばれたとされる。
しるべし、礼拝正法眼蔵なり、正法眼蔵は大陀羅尼なり。請益のときの拝は、近来おほく頓一拝をもちいる、古儀は三拝なり。法益謝拝、かならずしも九拝十二拝にあらず、あるひは三拝、あるひは触礼一拝なり、あるひは六拝あり。ともにこれ稽首拝なり。西天にはこれらを、最上礼拝となづく。あるひは六拝あり、頭をもて地をたたく。いはく、額をもて地にあててうつなり、血のいづるまでもす。これにも展坐具せるなり。一拝・三拝・六拝、ともに額をもて地をたたくなり。あるひはこれを頓首拝となづく。 『正法眼蔵』「陀羅尼」巻

なお、道元禅師が参照された「最上礼拝」の直接の典拠は不明である。