つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 三帰
【定義】

三帰戒のこと。仏法僧の三宝帰依すること。道元禅師は『正法眼蔵』「帰依仏法僧宝」巻にて、三帰の重要性を示し、それは例えば、具体名として出てはいないが阿弥陀念仏などへの批判とともに行われている。
ほとけみづから諸龍を救済しましますに、余法なし、余術なし、ただ三帰をさづけまします。〈中略〉しるべし、三帰の功徳、それ最尊最上、甚深不可思議なりといふこと。世尊、すでに証明しまします、衆生、まさに信受すべし。十方諸仏名号を称念せしめましまさず、ただ三帰をさづけまします。仏意の甚深なる、たれかこれを測量せん。いまの衆生、いたづらに各各の一仏の名号を称念せんよりは、すみやかに三帰をうけたてまつるべし、愚闇にして、大功徳をむなしくすることなかれ。 「帰依仏法僧宝」巻