つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 三宝
【定義】
仏教で最も重要な
仏法僧のこと。仏陀と、その教説と、教説を受け継ぐ
僧侶のことだが、それぞれ、
仏宝・
法宝・
僧宝とされる。
此三、畢竟不可思議功徳なり。仏、西天には仏陀耶と称す、震旦には覚と翻ず、無上正等覚なり。法は、西天には達磨と称す、また曇無と称す、梵音の不同なり、震旦には、法と翻す。一切の善悪無記の法、ともに法と称すといへども、いま三宝のなかの帰依する処の法は、軌則の法なり。僧は、西天には僧伽と称す、震旦には和合衆と翻ず。かくのごとく称讃しきたれり。 『正法眼蔵』「帰依仏法僧宝」巻
【内容】
曹洞宗では三宝に様々な
功徳があるとされている。
三宝に三種の功徳有り。所謂、一体三宝・現前三宝・住持三宝これなり。 『仏祖正伝菩薩戒教授戒文』
住持三宝 形像・塔廟は仏宝。黄紙朱軸は所伝の法宝。剃髪・染衣・戒法・儀相は僧宝なり。
化儀三宝 釈迦牟尼世尊は仏宝。所転の法輪・流布の聖教は法宝。阿若憍陳如等の五人は僧宝。
理体三宝 五分法身を名けて仏宝と為す。滅理無為を名けて法宝と為す。学・無学の功徳を名けて僧宝と為す。
一体三宝 証理大覚を名けて仏宝と為す。清浄離染を名けて法宝と為す。至理和合して無擁無滞なるを名けて僧宝と為す。
『正法眼蔵』「帰依仏法僧宝」巻