西天東地、仏祖相伝しきたれるところ、かならず入法の最初に受戒あり。戒をうけざれば、いまだ諸仏の弟子にあらず、祖師の児孫にあらざるなり。離過防非を参禅問道とせるがゆえなり。戒律為先の言、すでにまさしく正法眼蔵なり。 『正法眼蔵』「受戒」巻