つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 錫杖
【定義】

僧侶などの修行者が持つ、環が付いた杖のこと。元々は、インドの僧侶が、山野を遊行する際に、振り鳴らすことで毒蛇や猛獣などを追い払うために使われたという。頭部は錫製の塔婆型で、数個の金属の環を付ける。杖の部分は木で、下に牙や角で出来た先が付いている。音が出ることから、声杖、または鳴る杖ともいう。僧が遊行に使うから、飛錫や巡錫といい、或いは1箇所に落ち着くことを掛錫留錫という。十八種物の一。