子細に見来るに、自己本分の心、仏を見ず衆生を見ず、豈迷と厭ひ悟と求むべけんや。其人をして直に見せしめんとして、祖師西来より以来、有智無智を言はず、旧学新学を言はず、一片に端坐せしめて自己に安住せしむ。即ち是れ大安楽の法門なり。 『伝光録』第21章