つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 随方毘尼
【定義】

戒律について、仏がまだ禁止していないこと、まだ許していないことなど、新たなことについては、その時代や地域によって適当に改廃することを承認していたことをいう。『五分律』では、皮製品しかない国で、皮袈裟を許した様子が見える(「皮革法」)。
叉手法 支那の儒の礼なり。詳しくは『事林広記』に見える。近時の教家に、叉手合掌と同義の説あり。然るに、支那にある叉手と合掌と、其の義別あり。又、是れ随方毘尼なり。故に『禅苑規』に叉手法が出るも、『広記』と同じ。又、諸清規に「叉手出班・合掌帰位」の明文あり。検知を要す。 『永平小清規』「新学須知」