夜話に云く、世人多く善事を成す時は人に知られんと思ひ、悪事を成す時は人に知られじと思ふに依つて、この心冥衆の心にかなはざるに依つて、所作の善事に感応なく、密に作す所の悪事には罰有るなり。 『正法眼蔵随聞記』巻2-15