しかあればすなはち、西天の五通・六通、このくにの薙草修田もおよぶべからず、都無所用なり。かるがゆえに、震旦国より東には、先徳みな五通・六通をこのみ修せず、その要、なきによりてなり。 『正法眼蔵』「他心通」巻