つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 祖忍尼
【定義】

号は黙譜、名は祖忍。尼僧であるため、祖忍尼と呼ばれる。瑩山紹瑾禅師法嗣であり、洞谷山内にあった円通院の住持となった。

俗 姓:酒井氏
生没年:生没年不詳
出身地:能登の人

【内容】

能登の酒井八郎頼親の娘であったが、海野三郎信直(法名妙浄禅師)に嫁いだ。後に夫婦ともに瑩山禅師に帰依をして、その外護者となった。正和元年(1312)酒井保の山荘を瑩山禅師に献じ、草庵を結ぶと、これが後に寺となり、洞谷山永光寺になった。

元応元年(1319)年に出家得度すると、元亨元年(1321)にその法衣を受けた。世寿は80歳を超えていたという。永光寺内にあった円通院の住職となるが、これが曹洞宗初の尼僧住職という。