つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 蒼天蒼天
【定義】

蒼天とは、青空や春の空などを意味する言葉であるが、「蒼天蒼天」で悲しみを示す言葉。中国禅では、問答中に問者が答えられなかった時などに、師家が「蒼天蒼天」という例や、釈尊涅槃会などで用いられた例が見られる。
纔かに石頭に到り、即ち禅牀を繞りて一匝し、錫を振ること一声して立ちて、問う、「是れ何の宗旨ぞ」。石頭云く、「蒼天蒼天」。 『永平広録』巻1-31上堂