堂頭和尚夜話に云く、元子、你、椅子に在りて韈子を著くるの法知るや、也た無や。道元、揖して白して云く、如何が知り得ん。堂頭和尚、慈誨して云く、僧堂坐禅の時、椅子に在りて韈を著くるの時、右袖を以て足趺を掩いて、而も著くるなり。所以は、聖僧への無礼を免れるためなり。 『宝慶記』第21問答