【定義】
号は珍山、名は
源照。
瑩山紹瑾
禅師の
法嗣となり、後には
侍者となった。『
瑩山瑾禅師語録』の編者「
源祖」のことか?
俗 姓:不明
生没年:不明
出身地:加賀の人
【内容】
加賀に生まれた珍山源照禅師は、始め
浄住寺にいた
鉄鏡眼可禅師に参じて
出家したが、鉄鏡が元応3年(1321)1月28日に
遷化すると、その意を承けて瑩山禅師に参じた。
(元亨3年6月)同廿七日、可鉄鏡の遺状を任じて、照珍山を印す。 『洞谷記』
このように、瑩山禅師は自分の下に参じてきた珍山を、それまでの師であった鉄鏡眼可が実質的に認めていたという遺言状を見て、印可したようである。なお、後の正中元年(1324)に
永光寺にて行われた
開堂の
法要の時には、
侍者を務めている。そして、瑩山禅師からは弟子として認めた「
四門人六兄弟」の1人に数えられ、瑩山禅師の葬儀にも参列した。