つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 追善
【定義】

死者の菩提を祈るため、仏事を行い、その善行功徳を回らすこと。追福ともいう。
示云、孝順は尤も所用なり。但し、其孝順に在家出家之別在り。在家は孝経等の説を守りて生をつかふ。死につかふる事、世人皆知り。出家は恩を棄て無為に入て、無為の家の作法は、恩を一人に不限、一切衆生斉く父母の恩のごとく深しと思て、所作善根を法界めぐらす。別して今生一世の父母に不限。是則無為の道に不背なり。日々の行道時々の参学、ただ仏道に随順しもてゆかば、其を真実の孝道とするなり。忌日の追善中陰の作善なんど、皆在家に所用なり。 『正法眼蔵随聞記』巻3