つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 道了
【定義】

神仏分離までは、道了大権現と呼ばれていたようだが、近年では道了大薩埵と呼ばれる、伝説の伽藍神最乗寺?開山である了庵?慧明禅師に随侍して、同寺草創などに助力した。主に、その怪力を以て整備を手伝い、了庵寂後は、山門鎮護を誓って身を天狗?に変じ、空中に飛去したと伝えられる。

なお、現在でも道了は監寺として同寺の円鏡などに記載され、御供式という同寺独特の法会も伝えられている。

同寺は、相模国西部の古刹として名高いが、江戸時代中期の文献まで、道了の名前は、それほど見ることが出来ないようである。よって、その後、近世後半から近代に掛けて、その信仰が大きく広がったと見るべきなのであろう。