たとひ破戒・無戒の比丘となりて、無法・無慧なりといふとも、在家の有智・持戒にはすぐるべきなり。僧業これ智なり、悟なり、道なり、法なるがゆえに。在家たとひ随分の善根功徳あれども、身心の善根功徳おろそかなり。一代の化儀、すべて在家得道せるものなし。 『正法眼蔵』「三十七品菩提分法」巻