ただし、おのづから名利にかかはらず、道念をさきとせん真実の参学あらんか、いたづらに邪師にまどはされて、みだりに正解をおほひ、むなしく自狂にえふて、ひさしく迷郷にしづまん。なにによりてか般若の正種を長じ、得道の時をえん。 『弁道話』