ある僧、かつて古仏にとふ、黄梅夜半の伝衣、これ布なりとやせん、絹なりとやせん、畢竟じて、なにものなりとかせん。古仏いはく、これ布にあらず、これ絹にあらず。しるべし、袈裟は絹・布にあらざる、これ仏道の玄訓なり。 『正法眼蔵』「袈裟功徳」巻