つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 不中用
【定義】

「用いるに中らず」と訓じ、意味は、用いられないこと、不用。
他心通修得してのちにも、さらに凡夫のごとく発心修行せば、おのづから仏道証入すべし。ただ他心通のちからをもて仏道を知見することをえば、先聖みなまづ他心通を修得して、そのちからをもて仏果をしるべきなり。しかあること、千仏万祖出世にも、いまだあらざるなり。すでに仏祖の道をしることあたはざらんは、なににかはせん、仏道に不中用なりといふべし。 『正法眼蔵』「他心通」巻