つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 文殊丸
【定義】

道元禅師の幼名であるともされたが、古伝には一切登場しない。おそらくは、9歳で『倶舎論』を読んだとされる道元禅師を当時の僧侶が誉めて述べた、「耆年宿徳云く、利なること文殊の如し、真の大乗の機なりと」(『伝光録』第51章、他)の一文が伝わるため、これを見た後世の伝記作者が生み出した物であろうと推測されている。