つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 門参
【定義】

古則公案に対する解答(下語著語)の方法について、その秘訣を伝授する際に、特定の門派の中で秘密に口訣されたものを筆録したもの。参禅の際の、参考書・手控え書として伝わった。臨済宗では「密参録」と呼ばれるものに、機能的にはだいたい同じとされるが、曹洞宗では「門参」と呼称された。特に、瑩山禅師や峨山禅師、或いは峨山五哲無端祖環禅師・通幻寂霊禅師の頃に始まり、その後永享年間(1429〜1441)の頃に盛んになり、文明年間(1469〜1487)には各門派の特色が加えられたものになったという。一種の抄物