【定義】
地に落ちた梅の花をデザインして模様とした綾のこと。なお、
道元禅師が中国で拝覧した『
嗣書』の一つが、この布地に書かれていたという。今でも、
日本曹洞宗で「梅花地」の布を使うが、それは
永平寺に伝わる
道元禅師将来『
嗣書』の布地がそうであるということと、以下の記述が原典になっているためである。
これは、落地梅綾のしろきにかけり。長九寸余、闊一尋余なり。軸子は、黄玉なり、表紙は、錦なり。 草案本系統『正法眼蔵』「嗣書」巻
あくまでも下書き段階での記述であり、何故か修訂本系統では以下のようになる。
この嗣書の地は、梅の綾のしろきにかけり。長九寸余、闊一尋余なり。軸子は黄玉なり、表紙は錦なり。 『正法眼蔵』「嗣書」巻