つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 利生
【定義】

衆生利益すること。一切衆生に利を及ぼすこと。
あるがいはく、衆生利益のために貪名愛利す、といふ。おほきなる邪説なり、附仏法外道なり、謗正法魔儻なり。なんぢがいふがごとくならば、不貪名利仏祖は利生なきか。わらふべし、わらふべし。又、不貪の利生あり、いかん。又そこばくの利生あることを学せず、利生にあらざるを利生と称する、魔類なるべし。なんぢに利益せられん衆生は、堕獄?の種類なるべし。一生のくらきことをかなしむべし、愚蒙?を利生に称することなかれ。 『正法眼蔵』「行持(下)」巻