つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 老古錐
【定義】

古錐とは、使い古して先が丸くなったキリのこと。転じて、老いて機鋒は鋭くないものの、円熟味のある師家の指導を指していう。あるいは、そのような優れた師家に対し親愛の情を込めて呼ぶとき、或いは真摯に参学する学人の呼称などに使う。
仏照、ことに仏法の機関をしらず、ひとへに貪名愛利のみなり。仏法、もし各自理会ならば、いかでか尋師訪道の老古錐あらん。真箇是光仏照、不曾参禅也。 『正法眼蔵』「行持(下)」巻