つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 瓔珞
【定義】

金銀珠宝を連ねた飾りのこと。頭に着ける飾りを瓔といい、身体に着ける飾りを珞という。インドでは、ほとんどの身分で、男女問わずにこれを付けて、装飾とする。菩薩が着けているのはこれである。
おほよそ山水をみること、種類にしたがひて不同あり。いはゆる水をみるに、瓔珞とみるものあり。しかあれども、瓔珞を水とみるにはあらず。われらがなにとみるかたちを、かれが水とすらん。かれが瓔珞は、われ水とみる。水を妙華とみるあり。しかあれど、華を水ともちいるにあらず。鬼は、水をもて猛火とみる、濃血とみる。龍魚は宮殿とみる、楼台とみる。あるひは七宝摩尼珠?とみる、あるひは樹林牆壁とみる、あるひは清浄解脱の法性とみる、あるひは真実人体?とみる、あるいは身相心性とみる。人間、これを水とみる、殺活の因縁なり。 『正法眼蔵』「山水経」巻、「一水四見