つらつら日暮らしWiki〈曹洞禅・仏教関連用語集〉 - 秉払
【定義】

住持払子を秉(と)り、説法をすることを秉払(ひんぽつ)という。後には住持に代わった者が法座を開き、修行僧のために説法することも意味した。道元禅師の下では、懐弉禅師が興聖寺最初の首座になったと伝えられている。
嘉禎二年臘月除夜、始めて懐弉興聖寺首座に請ず。即ち小参の次、秉払を請ふ。初めて首座に任ず。即ち興聖寺最初の首座なり。『正法眼蔵随聞記』巻5−4