これ釈迦如来、そのかみ太子のとき、夜半に踰城し、日たけてやまにいりて、みづから頭髪を断じまします。ときに浄居天きたりて、頭髪を剃除したてまつり、袈裟をさづけたてまつれり。これ、かならず如来出世の瑞相なり、諸仏世尊の常法なり。 『正法眼蔵』「出家功徳」巻