ここは某巨大掲示板のSS職人であるチョ ゲバラのエロSSの保管庫です。現在、君の名は、ソードアート・オンライン、ラブプラス、けいおん、とある魔術の禁書目録、ペルソナ4、To LOVEる とらぶるのエロ小説が保管されています。

「天城屋旅館の女将でございます。本日は天城屋旅館にお越し頂き、誠に有難うござます」
 三つ指を立てて頭を下げた女将の第一印象は、綺麗な女性だった。
 透き通るような白磁の肌に黒絹のような長い髪を後ろで結ったその姿は、そのまま雪子を大人にしたようによく似ていた。
「あっ、は、初めまして、あの、僕は──」
「存じておりますよ。神郷耕平さんですよね。娘から話はお伺いしておりますから。あの子ったら、毎日あなたの話ばかりするんですよ。よほどあなたのことが大好きなんでしょうね」
 クスクスと楽しそうに笑う女将。
 なにを隠そうこの美しい女将は、雪子の実の母親だった。だが、母親というにはあまりにも若く見える。どう見ても三十代前半くらいにしか見えない。もし姉だと紹介されていれば、耕平は信用してしまったかもしれないほどだ。
 女将は隙なく和服を着こなし、ちょっとした動作にも気品が溢れ色気が漂う。普段はあまり接点のない大人の女性を意識し、耕平は自然に頬が紅くなってしまった。
「でも、あの子が耕平さんに夢中になるのもわかりますわ。耕平さんがこんなに素敵な殿方だったなんて。フフ、雪子は私に似て、男性を見る目があったんですね」
 女将は終始ニコニコとしているのだが、その瞳は笑っていないように思えた。なぜか獲物を狙う猛禽類の双眸を連想してしまい、耕平は背筋をゾクゾクと震わせた。
「ああ、なんだか主人の若い頃を思い出してしまいますわ。若いっていいですわね、耕平さん……」
 微熱が篭った吐息を吐き出し、正座のままじりじりと距離を詰めてくる女将。
「えっと……あ、あの女将さん……」
「嫌だわ、そんな他人行儀。私のことはお母さんって呼んでくださいまし、フフ」 
 なんならお母様でもよくってよ、と付け加えた芳醇な大人の色香を纏った女将は、いつの間にか膝が触れ合うぐらいまで接近していた。耕平の頭の中でガンガンと警鐘が鳴らされるが、まるで蜘蛛の巣にでも捕まってしまったかのように身動きができない。
「あ、あのっ、ななな、なんでしょうか、女将さん!」
 甘ったるい吐息が頬に触れるまで女将の顔が接近し、耕平は電流に撃たれたようにビクリと身体を震わせた。
「もしかして緊張なさってるのですか? 紅くなって……ふふっ、可愛い子ね」
 そのまま女将の唇が耕平の頬に触れようとした刹那、
「ちょっとお母さん! なにやってるのよっ!!」
 普段着の雪子が弾丸のように襖を蹴破って部屋に飛び込んできた。肩には、今から旅行にでも行くような重そうなボストンバックを抱えている。
「チッ!!」
(えっ! 今、女将さん舌打ちしなかったか?! いやいや、き、気のせいか……)
「なにって、あなたがもたもたしているから、私が耕平さんのお話し相手になっていただけですよ。だいたい、こんな素敵な殿方を待たせるなんて、恋人として恥ずかしいことですよ」
「もぉー! そういうことするのはやめてって、あれほど言っておいたでしょ! ちゃんと聞いてなかったの?!」
「聞いてましたよ。でも、こんな面白そ──母親としてちゃんと娘の大切な人には、ご挨拶をしておかないといけないでしょ。ねぇ、耕平さん」
 しっとりと潤んだ瞳を耕平に向ける雪子の母。
「ええっ! は、はい……」
 女将が一瞬おかしなこと口走ったような気がしてならなかったが、耕平は、なにも聞こえてない、なにも聞こえてない、と自分に言い聞かせた。
「もぉー! いいから、さっさと出て行って! 後は私がするんだから!」
 雪子は、無理矢理に自分の母親を部屋から追い出そうとする。
「なに? いっちょまえに独占欲? そんな意地悪いこと言わないで、お母さんも交ぜて頂戴な」
「バカじゃないのっ! 交ぜるわけないでしょ! さっさと出て行って!」
「もう、冗談も通じないんだから。はいはい、わかりましたよ。それでは耕平さん、ごゆっくりしていってくださいまし」
 女将は見事なまでのお辞儀をして部屋から出て行こうとするが、その前に雪子の耳元に小声で話しかけた。
『耕平さんは絶対に逃がしちゃダメよ。素敵な出会いなんてそうそうあるもんじゃないんだから。あんなにいい男性と出会えるなんて、一生に一度あるかどうかなのよ。どんな手を使ってでも物にしておきなさい。あんな子がうちの婿に来てくれたら、お母さんも嬉しいわ』
『なにを言ってるのよ! そんなの、わ、わかってるわよ……』
 耕平にはなにを話しているのかよく聞こえなかったが、女将は娘の背中をドンと叩くと部屋から退出した。
「ア、アハハハハ、その……ごめんね、私のお母さんちょっと変で……」
「いや、そ、そんなことないよ。い、いいお母さんだと思うよ……」
 た、多分、と付け加える耕平。
「あ、ありがとう、その……なにかおかしなこと言われなかった?」
 おかしなことを言われたというよりもされそうになったのだが、とりあえず耕平は黙っておくことにした。
「うん、なにもなかったよ……と、ところで、この部屋いい部屋だね。かなり高いんじゃないの?」
 広々と洗練された和室の空間は、調度品も一目で高級なものばかりだとわかる。真新しい畳の匂いはどこか心を和ませ、部屋の奥には家族風呂までついているようだった。
 耕平が天城屋旅館に到着すると、有無を言わさず待ち構えていた仲居さんにこの部屋まで案内されたのだ。部屋を間違えているんじゃないかな、と初めはかなり戸惑ったりもした。
「大丈夫だから心配しないで。丁度、空いていた部屋だし、今日は私が無理言って耕平君に来て貰ったんだから、お金なんか取らないから安心していいからね。それに、今日は大切な日だから……」
「大切な日? なんの日だっけ?」
「あっ! べ、別になんでもないよ! こっちの話だから耕平君は気にしないで! そ、それはそうと、菜々子ちゃんは大丈夫だった?」
 菜々子とは、小学一年生の耕平の従妹だ。耕平は叔父の家に下宿しており、菜々子の父である堂島は仕事で夜が遅くなることが多い。結果として夜は耕平と菜々子のふたりだけになるので、耕平が外出すると菜々子はひとりぼっちになってしまうのだ。雪子は、そのことを心配したのだろう。
「ああ、今日は叔父さんが珍しく早く帰ってきたから問題ないよ。たまには親子ふたりっきりもいいだろ」
「そうなんだ、よかったー。今度は菜々子ちゃんも旅館に招待するからね」
「ありがとう、菜々子も喜ぶよ……それで、そのバックはいったいなんなの? なんか旅行にでも行くみたいだけど?」
 耕平はさっきから気になっていた、雪子が持ってきたパンパンに膨らんだボストンバックのことを訊いた。
「これ!? これはねー、ふふっ、後からのお楽しみっ!」
 クスクスと楽しそうに笑う雪子。こうして見るとやはり親子、女将と笑い方がそっくりだった。 
 しかも、雪子がこういう笑い方をする時は、たいてい暴走する時だったりするので、耕平は自然に警戒体勢をとる。我ながら妙な癖がついてしまったものだ、と嘆息した。
「そうだ! 耕平君、露天温泉に入ってきたらどうかな? うちの露天温泉はおっきいから、泳げたりするんだよ。今の時間だと人も少ないからほとんど貸切状態だし。ねっ、そうしなよ?」
 雪子の態度はあからさまにおかしかった。なんだかソワソワしているし、目も泳いでいるように見える。どうやら自分が部屋にいては困ることがあるのだと耕平は察した。
「そっか、それじゃー温泉に行って来るよ」
 雪子がなにをするつもりなのかよくわからないが、別に断る理由もないので、耕平は露天温泉に行くことにした。 
「うん、行ってらっしゃい。できれば一時間くらいゆっくりしてきて」
「……そ、そうか、わかった……」
 耕平は部屋を出て露天温泉へと脚を向けようとしたが、初めてきた天城旅館はかなり広くて場所がよくわからない。従業員にでも場所を訊こうかと辺りを見渡したところで、とんでもない人に発見されてしまった。
「あらっ、耕平さん。どうなされたんですか?」
「お、女将さん!」
「あらっ、いやですわ。そんな他人行儀はおやめになってと言っておりますのに」
 フフフと女将は妖艶に笑う。その笑い方はなぜか耕平には、蛇が舌舐めずりしているように見えた。どうやら、この極短期間で女将さんに苦手意識を持ってしまったようだ。この人には絶対に勝てないから全力で逃げろ! と本能が直感しているからかもしれない。
「い、いえ、あ、あのこれから温泉に行こうと思いまして……」
「まぁ、そうでしたの。露天温泉はうちの旅館の自慢ですから、ごゆっくりと入っててくださいね。あっ、そうですわっ! 私、いいことを思いつきましたの」
「いいことですか……」
 ろくでもないことのような予感がする耕平だった。
「ええ、とってもいいことですわ。フフ、これから私が耕平さんのお背中をお流しいたしましょう!」
 この旅館では女将がわざわざそんなサービスをするのか、と耕平は仰天する。
「さぁ、こちらですよ。一緒にいらしてくださいまし」
 女将は耕平の手を優しく握ると、そのままスタスタと歩き始めた。背中を流すことは、いつの間にか決定事項になってしまっているようだ。
「お、女将さん! そ、そんなひとりで大丈夫ですから!」
「そんな遠慮なんかおやめください。もう他人と言うわけではないのですから、フフフ」
 これはヤバイ! と耕平の頭の中で、警戒ブザーが嵐の如く鳴り響く。もしこのまま女将と一緒に露天温泉まで行ってしまえば、なにか取り返しがつかないことが起きるような、というか、絶対に起きてしまう確信があった。
「ほ、本当に大丈夫ですからっ! 温泉はひとりでゆっくりと入るのが好きなんです! ですから大変ありがたい申し出ではありますが、また次の機会ということで!」
「ですから何度も申しますように、遠慮なさらないでくださいまし。さぁ、参りましょう」
(全然、人の言うこと聞かないよこの人!)
 女将の手にぎゅっと力が篭る。その華奢な身体からは、想像もつかないような力強さだった。まるで、一度捕まえた獲物は絶対に逃がさない、と言わんばかりだった。
「ちょっ、お、お願いですから、ちょっと待ってください!」
 女将のねっとりとした視線が、耕平の全身を嘗め回してくる。
「耕平さん緊張してらっしゃいますの? 心配しなくていいんですよ。優しくして差し上げますから」
「な、な、なにを優しくするんですか!?」
「フフフ、それはすぐにわかりますわ。耕平さんを絶対に満足にして差し上げますから」
(だ、駄目だこりゃ!)
「ちょっとお母さん! なにやってるのよっ!!」
 耕平の絶体絶命のピンチを救ったのは、またしても雪子だった。
「チッ!! ペッ」
(ええーっ! 今、女将さん唾吐いたんじゃ?! いやいや、気のせいだ……なにも見てないなにも見てない……)
「なにって、耕平さんを露天温泉まで案内して差し上げようとしてただけですよ」
「そっちは露天温泉じゃないでしょっ!」
(ええっ! そ、そうだったのか? 俺はどこに連れて行かれるところだったんだ?)
「……あらっ、そうだったかしら……まぁまぁ、いやぁーね。なんだか歳を取ると忘れっぽくなって困っちゃうわねー」
「お母さん、いったいなにが目的なのっ?!」
「おかしなことを言う子ね。私は耕平さんに少しでも旅館を楽しんで頂こうと思っただけですよ」
 ホホホと余裕の微笑みを見せる女将。
「もぉー! そういうことは私がするんだから、お母さんはアッチ行っててっ!」
 雪子は顔を紅潮させ、もう噴火寸前だ。
「はいはい、わかりましたよ」
 女将は身体をスルっと耕平に寄せると、「次の機会は必ずと言うことで……」と耳元でそう小さく囁いた。
「それでは耕平さん。ごゆっくりお楽しみくださいまし」
「は、はい……」
 女将は一礼すると、甘い残り香を残してその場から静かに立ち去った。
 耕平は、なぜか全身から汗をかいていた。女将の熱い吐息の残照が耳朶に張り付き、奥底が熱く燃え上がっていく。
「本当にごめんね……うちのお母さんちょっと変だから……」
 本当に申し訳なさそうに謝罪する雪子。
「いや……なかなかユニークな人だね……。そ、それで雪子はどうしたのさ?」
「えっ、う、うん、耕平君が露天温泉の場所分かってるかなー、と思って追いかけてきたら、お母さんに捕まってたから……」
「そ、そうか。ありがとうな」
「うん、いいの。それじゃー温泉まで案内するね。それと……お母さんだけには本当に気をつけてね」 
 雪子の双眸はあまりにも真剣で、その迫力に気圧された耕平は、ただ、「ハイ」とだけ答えた。


「お帰りなさいませ、ご主人様!!」
 露天温泉から部屋に戻ってきた耕平をお出迎えしたのは、メイドだった。
 もちろんコスプレをした雪子である。
 黒髪の少女が着ているメイド服は、フレンチメイド型の濃紺のワンピースにホワイトのエプロンドレス、膝上までしかないマイクロミニのスカートとフリフリのレースが付いたオーバーニソックスを履き、頭にはいつもの赤いカチュシャーではなくホワイトプリムが飾られていた。
「ゆ、雪子! そ、それはっ!!」
「男の子ってこういうの好きだって聞いたから、用意してみたんだけど……どう、似合うかな?」
 くるっと一回転するメイドさん。短すぎるスカートがひらりと舞って、青と白の縞々パンツがチラリと見える。そのあまりの衝撃的な破壊力に、耕平を一瞬で悩殺されてしまった。
(かかか、可愛すぎるっ!!)
 耕平はメイド教の信者というわけではなかったが、この勝負仕様はさすがにヤバかった。雪子は和服が一番よく似合うと思っていたのだが、いやはや美人はなにを着てもよく似合ってしまうものなのだな、と感心する他なかった。
「よく似合うよ。そ、その……可愛いよ」
「ホント?! ヤッターーッ! 今日は耕平君の専属メイドになって、誠心誠意ご奉仕するからね。さぁ、それではご主人様はこちらに座ってください」
 耕平が指定された席に座ると、雪子も身体を寄り添わせるように隣に座ってきた。
 部屋には既に料理が用意されてあった。なにやら精のつきそうな料理ばかりがズラリと並んでいる。耕平は少しだけゲップが出そうになった。
「なにから食べる、耕平君。いっぱい食べてちゃんと精つけないとね」
 お箸を持って早くも臨戦態勢の雪子。
「えっと……俺の箸は?」
「ダーメッ。今日は私が全部ご奉仕するんだから、耕平君はなにを食べたいのか言ってくれるだけでいいの。私が食べさせてあげるからね」
「そ、そうなんだ……」
「そうなの。ほらっ、なに食べたいか早く言って」
 雪子は耕平に早くご飯を食べさせたくて、仕方がない様子だ。
「そ、それじゃー、そのスープで?」
「スッポンスープね! フー、フー、フー、はい、どうぞ」
 息を吹いて適温に冷まされたスープが、口元に運ばれてくる。耕平は、恐る恐るそのスープを啜った。
「んっ! 美味しい!」
 意外なことに本当に美味しかったのだ。
「よかったぁーっ! 遠慮しないでいっぱい食べてね」
「これって、雪子が作ったの?」
「えっ、うん、えっと……実は最初は私ひとりで作るつもりだったんだけど、うちの板さんが見るに見かねて手伝ってくれて……でも、私だってちゃんと作ったんだよ! お米を研いだりとか、野菜を剥いたりとか……」
 それは、下ごしらえと言ったりする。
「その……ごめんね……いつもあんまり美味しくないお弁当食べて貰って……」
 不味い、と言わないのは、せめてもの雪子のプライドなのだろう。
「いや、そんな美味しくないってことは……」
「いいのっ! 私、自分の料理の腕がまだまだだってわかってたから……でも、耕平君いつも美味しいって言ってくれるから、つい甘えちゃって……そう言って食べてくれるとすごく嬉しかったし……」
「雪子……」
「でも、これからはちゃんとダメだったらダメって言って欲しいの! 私、耕平君が望む女の子になりたいからっ! だから、もっと私のことを叱って、耕平君が望むような女の子になるように教育して欲しい! 私、耕平君にだったらどんな酷いことされても耐えられると思うの!」
「いや、酷いとか、別にそんなことするつもりはないけど……」
「いいのっ! 耕平君は優しすぎるんだもん。だから、もっと出来の悪いメイドにはお仕置きしなくっちゃダメなんだよっ!」
 なんだか話がおかしな方向に行きそうな気がしないでもなかったが、とりあえず耕平は確認してみた。
「お仕置きって、たとえばどんなことするの?」
「それは……耕平君がやれって命令することはなんだってするけど、たとえば……ロープで縛って半日ぐらい放置するとか、なんだったら天井から吊るして鞭とか使っていいし、それに、か、か、浣腸とかだって頑張れると思うよっ!」
 完全にアブノーマルな世界だった。おまけに雪子の瞳は、なぜか爛々と輝いていた。
「いやっ、そんなことはさすがにできないよ!」
「ダメッ、絶対にしなくっちゃダメッ!」
 雪子は頑なだった。むしろ積極的にヤレと言われてるような気がするは、耕平の勘ぐり過ぎなのだろうか。
「実は今日は、その道具も用意してあるの……」
 自分のボストンバックから、なにやら得たいの知れない道具を出そうとする雪子さん。
「わかったから、それはお願いだから出さないで! お仕置きの方は前向きに検討してみるから!」
「ホントに?! 絶対だよ! 優しいだけじゃ私ってすぐに調子に乗っちゃうから、もっと厳しく躾けてくれなくっちゃダメなんだからねっ!」
「うん、わかった……」
 人間はどこから来てどこに行くのだろうか、となぜかそんな哲学的なことを考えながら、耕平は深く嘆息した。
「ごめんね。なんだか変なこと言っちゃって……それじゃー、ご飯食べよっか。次はなにが食べたい?」
「じゃー、その唐揚げみたいなやつで」
「スッポンの唐揚げね。はい、アーンして、アーン」
 またスッポンかよ、と耕平は心の中でつっこんだ。


「はぁー食った食った。もう食べられないよ」
 あらかた料理を食べ尽くした耕平は、お腹を摩りながら畳の上に寝転がった。
「ふふ、お粗末さまでした」
「あっ、食べた後、すぐに横になるのは行儀悪いかな」
「そんなの気にしなくていいの。耕平君はご主人様なんだから、好きなようにしていいんだよ」
 起き上がろうとした耕平の頭を捕まえ、雪子は自分の剥き出し太股に乗せた。
 メイドの膝枕だ。
 メイドは優しく頭を撫でてくる。
(ああぁぁ……こうしてるとすごく気持ちいいな……まったくメイドサイコーだな……) 
「耕平君、シャンパン飲む?」
「うん、飲みたい」
 今日は特別と言うことで、雪子はシャンパンを用意していたのだ。
 耕平はお酒のことはよくわからなかったが、このシャンパンがドンペリとかいう種類でかなり高価なのだということだけはよくわかった。味もコクがあり繊細でまろやかな喉越しで、美味の一言に尽きる。あまりの美味しさに少し飲みすぎたみたいで、ほろ酔いといったところだった。ちなみにその飲み方は、食事中からずっと雪子の口移しだった。
「むちゅー、れろれろ、ぬりゅ、れろれろ、ちゅっちゅっ、ぶちゅちゅーっ」
 唇を塞がれ口内に甘い液体が流し込まれてくる。雪子の口内で醸成されたシャンパンの味は、更に奥深い味わいとなって激しく酩酊させる。同時に挿入されてくる生温かい朱舌。耕平は自分の舌をその舌に複雑に絡ませ、チュチューッと吸引した。口内にぶわっと拡がる雪子の唾液の味は、ドンペリよりも数段甘くて芳醇だった。
 そのまま時計の秒針が五週するほどディープキスが続き、暫くぶりに唇が離れた瞬間、一本の銀糸が現れ揺れて虚空を舞った。
「耕平君、美味しいかった……?」
「うん……美味しい……」
 雪子は、本当に幸せそうに微笑する。その笑みを下から眺めていると、スッポン尽くしのせいで元気いっぱいのペニスが、ズボンの中でギンギンにいきり立って吠えてくる。耕平はずっと前から、雪子という名の世界一の美酒に陶酔しているのだ。 
「あ、あの、この後なんだけど……この部屋って実はお風呂付いてるの。耕平君はもうお風呂入っちゃったけど、もしよかったらこっちのお風呂で一緒に入らない? 今度は私が耕平君の身体を綺麗に隅々まで洗ってあげるから……」
 頬を薔薇色に染めたメイドさんがモジモジしながら言う。
 もちろん耕平に断る理由などなく快諾した。
「いいよ。一緒に入ろう」
「ホント、ありがとう!」
 雪子は子供みたいに大はしゃぎだ。
「それじゃー私が先に入るから、五分くらいしたら耕平君も入ってきてくれる?」
「五分待てばいいんだな? いいよわかった」
「それじゃー、楽しみにしててねっ」
 雪子はウインクをしてから、ひとりでバスルームに駆けて行く。どうやらお風呂でなにかするつもりらしい。なにをするかまではさすがに耕平には分からなかったが、ただ今日のメイドはなにか一味違う。今晩で絶対に決着をつけてやる! とでも言う気迫のようなものが節々から感じられた。
 耕平はドキドキしながら長い五分間を待つと、脱衣所に行って服を脱ぎ、雪子が待つ浴室へと突撃した。そこで見たものとは……。
「いらっしゃいませ! ご主人様!!」
 某ハンバーガーショップの店員のようなスマイルで元気よく挨拶したのは、もちろん雪子だった。
 長い黒髪を後に結い上げ色っぽいうなじを晒し、眩しいほどに純白の裸体を惜しげもなく見せつけながら、ほんのりと頬を紅に染める。
 だが、そんな絶世の美少女よりも気になる物体が、広々とした浴室の中央に鎮座していた。
(ナニコレ!? ビ、ビニールマットか? これって……ソープランドとかで使ったりするアレかっ??)
 そう、正真正銘のソープマットだった。
 横にある桶には、お湯で薄めたローションがなみなみと注がれている。もちろん百年の老舗を誇る天城屋旅館にこんな物が常備されているはずもなく、全て雪子がアマゾンで買った私物だった。
「あ、あの、男の子ってこういうのも好きって訊いたから、まだ勉強中だし、あんまりうまくできないかもしれないけど、ダ、ダメかな?」
「い、いや、ダメじゃないよっ! う、嬉しいよ……」
 いったい誰に訊いてどうやって勉強しているのか、はなはだ疑問ではあるが、耕平は慌てて答えた。
「ホント?! よかったー! 一生懸命、頑張ってご奉仕するからねっ! それじゃー耕平君は、そこに寝て貰えるかな?」
 黒髪のソープ嬢はマットを指差して言った。
 耕平は言われたとおりソープマットの上に仰向けに寝転がった。これからいったい自分はどうなってしまうのだろうか? と胸が痛いくらい心臓が大暴れしている。肉棒は早くも大興奮でバッキーン。メイドの次にソープ嬢とは、至れり尽くせりもいいところだろう。
 隣に跪いた雪子姫は、桶の中のローションを鼻歌交じりに掻き回している。実にご機嫌の様子だ。
「はぁーい、それじゃー、耕平君はちょっとじっとしててねっ」
 人肌に温められたローションを胸に垂らしてくる雪子。それを上半身にまんべんなく塗りつけられてしまい、耕平はあっという間にローションでテカテカにされてしまった。
「耕平君の胸板っておっきいねー。やっぱり男の子だよねっ。ふふ、それじゃー、つーぎーはー、ココねっ!」
 ニヤニヤと嬉しそうな女子高生ソープ嬢に肉竿をギュっと握られ、丹念にかなりしつこいくらいローションを塗り込まれてしまう。最近、雪子はペニスを見るたびに、「食べちゃいたい」と口走ることが多い。冗談で言っているのかと思いきや、双眸は獲物を狙う虎のように鋭かったりするので、耕平は内心ハラハラする時が多々ある。
「耕平君のオチンチンってすっごい立派だけど、どこか愛嬌があってカワイイよねー。ふふ、もう食べちゃいたいくらい」
 やはり雪子の瞳は笑っていなかった。ペニスがビクンと脅えて震える。
「そ、その……ほ、本当に食べないでね……」
「そーれーはー、耕平君次第かなー。私以外の女の子にこんなことさせたら、お仕置きしちゃうかもしれないなー」
 恐ろしい発言をしながら、慣れた手つきで素早くペニスを扱く雪子さん。冗談っぽい口調の中には有無を言わせぬ熱が篭っており、耕平の背筋に一瞬冷たいものが駆け抜ける。この恋人を怒らせるのだけはやめよう、と彼は堅く心に誓った。
 雪子は大好きなペニス苛めをやめると、贅肉の欠片もない芸術的な自分の裸体にローションを塗りたくり、耕平の身体の上に覆いかぶさった。
 いよいよ、黒髪のソープ嬢の本番開始である。
 雪子は、はちきれんばかりに実ったふたつの果実をスポンジ代わりにし、耕平の身体を綺麗に洗い始めた。
(うわぁー、す、すごく柔らかい! 君はいったい、ど、どこでこんなことを覚えたんだ!)
 雪子の極上の柔らかさを誇る乳肉が吸い付くように耕平の身体に密着し、ヌルヌルと上へ下へと淫らに舞い踊る。その仕事振りは、本物のソープ嬢を上回るほどエロティックで情熱的だった。それもそうだろう。雪子ほどのレベルの容姿とスタイルを持ったソープ嬢など、全国を探してもそうは見当たらないはずだ。
「ほーらほーら、綺麗にしましょうねぇー。どう、耕平くん気持ちいい?」
「ああ……す、すごい……めちゃくちゃ気持ちいいよ……」
「ホント! それじゃー、もーっといっぱいしたげるねっ」
 雪子はツルンツルンと器用に裸体を前後に滑らせ、エッチすぎるボディ洗いサービスをしてきた。魅惑の弾力性と蕩けるような柔らかさを秘めた柔乳と柔肌の威力は、まさに酒池肉林と言っても過言ではない気持ちよさで、耕平はそれだけでもう射精してしまいそうになってしまった。
「耕平君のオチンチン、ビクビクってしてるよ。ふふ、これ気持ちいいんだねぇー。それじゃー、次はこれねっ」
 ペロリと舌舐めずりしてリップを濡らすと、雪子は明らかに発情した顔で耕平の全身にキスの嵐をプレゼントする。
「ちゅっ、ちゅっ、んっ、れろれろ、ちゅちゅ、ペロペロ、れろん、ちゅちゅっ、れろれろ、ぬりゅむちゅちゅー」
 それは、中年男のようなねちっこくていやらしい舌使いで、全身はローションと雪子の唾液で塗り潰されてしまう。ゾクゾクと耕平の背筋に、無数の快感が電流のように迸った。
「あああっ! 雪子、き、気持ちいい……ああぁぁ……ううっっ!!」
「はうぅぅ……そんなカワイイ声出されちゃったら、もっとイジメたくなっちゃうよー」
 雪子は身体を反転させ愛らしいお尻を顔前に向けてくると、巨大な胸の谷間にペニスを挟みながら裸体を平行移動させた。濃厚な愛蜜を雌しべから大量に滴らせ、満開に咲いた可憐な肉の花が眼前を行ったり来たりする。そのあまりのエロティシズムに、耕平ははちきれんばかりに膨れ上がったリビドーをもう抑えきれない。それは、十年以上も経験を積んだかのような匠のマットプレイだった。
「ダ、ダメッ、もう、我慢できない!」
 雪子はアーンと愛らしいお口を大きく開けて、ペニスを頬張った。
「くううっっ! あああぁぁ……」
 生温かい口腔粘膜が亀頭を包み込んだのと同時に、しっかりと味を確かめるようにして雪子の朱舌が絡み付いてきた。慣れ親しんだはずの感触なのに、耕平は思わず呻き声を上げてしまった。
 異常なまでに耕平のペニスに執着する雪子は、基本的にほぼ毎日フェラチオを自分から進んで行う。そして精飲する。毎日するものだからテクニックの上達ぶりも生半可ではないのだ。
 口内では絶え間なく肉帯が蠢いて無防備な亀頭をしゃぶり回し、ちゅっぱちゅっぱっと喉奥まで咥えこんで肉粘膜で締め上げる。
「ちゅぴ、ちゅっちゅぱぁ、ぬりゅ、お、おいひいぃ……こうひぇいくんの、おひんひん、おいひいぃぃぃ……ちゅぱぁ、ふぁあっ、んっんっんんんっ!」
 ものすごい勢いで頭を上下に運動させ、もはや職人技の域にまで達した美少女ソープ嬢のディープスロート。耕平は奥歯をぐっと噛み締め足の爪先を丸めて、その猛攻に立ち向かう。肉棒は雪子の口内でビクビクと歓喜に震え、腰骨のあたりに甘ったるい痺れが重く帯電していった。
 そして、鼻先でピタリと止まった蒸した乙女の花園に、耕平はお返しとばかりにしゃぶりついた。
「くひひぃぃっ! あんっ! ダ、ダメッ、そ、そんなの、あああっ!」
 雪子のオマンコの美しさは筆舌にしがたい。彼女はパイパンなのでそこには僅かな産毛しか繁茂しておらず、何度もセックスを経験しているのにもかかわらず、形も色艶も処女の頃のまま無垢で純真そのものだった。
「むちゅーつ、ちゅるちゅるちゅる、れろれろ、ちゅちゅーっ」
「あああっ! そ、そんなにしたら、か、噛んじゃう……ふぁああっ! あんっ、ああぁぁ、はううぅっ!」
 耕平は雪子の肉のクレパスに何度も繰り返して舌を這わせ、世界一の美酒の味をしっかりと堪能する。包皮をプリンと捲って外気に晒された愛らしい肉真珠に食らいつき、口内でたっぷりとお仕置きした。
「いやぁああっ! それダメッ! ダメェェーッ! あっあっあああっ、やぁああん!」 
 もちろんダメと言われてやめるわけもなく、茹だった牝穴にズボっと指を挿入してグリグリと掻き回した。耕平は、やるときはやる男なのだ。
「くぅひいぃぃぃっ!」
「どうしたの雪子、お口がお留守になってるよ。ご奉仕するんじゃなかったの?」
 雪子は愛らしい桃尻をビクッビクッと震わせ再度ペニスを咥え、はしたなく涎を垂らしながら口腔ピストンを繰り返した。ローションでずぶ濡れのふたりは、互いの性器を無我夢中になって貪り合った。
「あああんっ! も、もうダメェェーッ! 欲しいのっ! 耕平君のオチンチン欲しいのぉぉーーっ! ズボズボッ、ズボズボしたいのっ!!」
「いいよ、雪子がしたいようにしていいんだよ」
 ズズズーと膣口から直接にラブジュースを飲みながら、耕平は応じた。
「あ、ありがとうっ! はぁはぁ……オチンチン……オチンチン欲しい……」
 雪子は完全にできあがった顔を耕平に向けると、そのまま騎乗位の体位で膣内に肉棒を一気に挿入した。
「んんんっ! あっあっあっあああ……っ! は、入ってる……入ってるよぉぉーっ!」
「あああ……ううっ、き、気持ちいい……雪子の膣内気持ちいいよ……」
 極限まで膨張した肉塊がトロトロに蕩けた柔膣を貫通し、子宮をぐぐっと押し上げた。
雪子の膣道は無数の小突起で凸凹しており、それらがまるで激しい波のようにうねって肉竿に纏わりついてくる。その絞まり具合も十年にひとりの名器と呼べるほどに素晴らしく、
耕平はいつもながら感嘆の声を漏らした。 
「私も、耕平君のオチンチン気持ちいいぃぃーっ! あっあっあっ、いいっ! いいっ! いいぃぃっ!」
 狂ったように上下に腰を動かす雪子のテンションは、早くもクライマックス。切なく痙攣する膣襞の甘美な感触を味わいながら、耕平はエッチな騎手の動きに合わせて腰を突き上げた。
「あああっ! あんっ! あんっ! んんっ、んっんっんっ、はぁあああっっ!」
 パンパンと肉と肉との衝突音と共に、雪子の嬌声が浴室に響き渡たった。
 ローションで覆われキラキラ輝く雪子の白磁の柔肌は、快楽と興奮の為に鮮やかな桜色へと染まり、双子の肉メロンがぶるんぶるんと上下左右に飛び跳ねた。
 耕平はその巨大な乳肉をムギューと鷲掴みにし、先端の肉勃起を拉げるほど強く指腹で摘み上げた。かなり乱暴な扱いのように見えるが、これくらいしたほうが雪子は大悦びするのだ。それが証拠に膣肉がピチピチと飛び跳ねるように蠢いて、ペニスをこれでもかというほどきつく締めてくるのだ。
「くぅぅぅっっ! いいっ! あんっ! あんっ! あっあっあっあああっっ! もう、ダメッ! ヤダッ、あっあっっ! ダ、ダメェェーッ!」
 両脚をがばっと開いたウンチスタイルになって、雪子は形のいい美尻を打ち下ろすようにピストンさせた。ぷくりと肉付きがいいツルツルの恥丘の奥では、逞しい肉塊が膣内に出入りする淫靡な光景が丸見えになっている。完膚なきまでの雪子のソープサービスに、もはや耕平はただ漫然とその身体を震わせるしかなかった。
「はぁはぁ、うううっっ!! あっ、雪子……き、気持ちよすぎるよ……あああっ!」
 双乳を鷲掴みにする耕平の両手に自然と力が篭り、ムギュムギュと十本の指を蠢かせて柔肉を揉みしだく。その揉み心地は羽毛のごとくプリンのごとく、まるで天に昇るような柔らかさ。ギアがチェンジされた雪子のピストンは、限界のスピードまで加速する。
「ふぁあああっ! あんっあんっああんっ! もうダメッ! イ、イっちゃうぅぅっっ!!」
 グチョグチョの淫らな体液で汚れる合体した下半身は眺めていると、否が応にも穢れた劣情を激しく刺激されてしまう。耕平は狂ったように躍動する雪子の桃尻にうまくタイミングを合わせ、加熱しすぎた牝穴を抉り取るように剛直を突き入れた。
「雪子が好きな時に、いつでもイッていいよ!」
「あっあっあああっ! そ、そんなっ! それは、ダメなのぉぉっ! はぁはぁ、ふぁぁああっ、あああっ! 私が、ご奉仕しなくちゃ、あんっ! あっあっああっ! いけないのにぃぃぃーっ! ふぁあああっ!」
「そんなこと気にしないで、イっていいからっ! 雪子は我慢する必要なんかないんだから!」
「あああっ、ダ、ダメッ! あんっあんっ! で、でも、き、気持ちいいぃぃ! 気もちいいぃよぉぉーっ!! はぁあああ!」
 がっしっと両手を恋人つなぎにし、ふたりのめくるめく愛の交歓はひたすら続くように思われた。だが、既に限界を越え耕平を射精させようと腰を振っていた雪子が力尽き、最後にペニスを膣内にズボっと貪り入れると、ぐっと背筋を弓反りにして天に向かって咆えながらエクスタシーに達した。
「あんっあんっ! あっあっあああっ! はぁあああああっっ!!」
 雪子はそのままパタリと、耕平の身体の上に倒れこんだ。荒げる呼気は、百メートルを全力疾走したくらいに激しかった。
「はぁはぁはぁ、ご、ごめんなさい……私だけ、先にイっちゃって……」
「そんなの、気にしなくていいよ」
「でも……今日は私が耕平君をご奉仕しないといけないのに……」
「俺は充分にご奉仕されてるよ。すっごい気持ちいいから。ありがとう、雪子」
 今日の雪子は、なぜかご奉仕にこだわりがあるようだ。
「お礼に次は、俺が雪子にご奉仕してあげるよ。どんな体位でしてほしい?」
「えっ、そ、そんな、ダメだよ。今日の私は、耕平君の専属メイドなんだから。ご奉仕は、私の仕事なの」
「いいから。俺がしてあげたいんだから、遠慮しないで言ってみな?」
「本当にいいの?」
「うん、いいよ」
「そ、それじゃ……正常位でギューーって強く抱きしめながらして欲しい。それと、いっぱい、いーっぱいキスして欲しい……」 
「わかった。いっぱいキスしながらしてあげるよ」
「あ、ありがとう!」
 満開の笑顔を見せる雪子。絶頂の余韻で小刻みな痙攣を繰り返していた膣道が、ビクッビクッと悶えてペニスに圧力を加えてきた。
「じゃあ、体位を変えるな」
「うん、あっ……はああぁぁ……」
 耕平は繋がったまま素早く体位を正常位に変更して雪子の身体の上に覆いかぶさり、ギューっと力いっぱい抱きしめた。ローションと汗で塗れた身体は、マットの上で文字通り一体となる。雪子は満ち足りた表情で、艶やかな微熱が篭った溜息を漏らした。
 そして、耕平はゆっくりと長いストロークで、膣奥を掻き回すように抽送を始めた。
「はぁううっ! ふぁあぁぁ……あああっ! んん……っ、はぁはぁ、はぁあんっ!」
 雪子は両腕を首元に巻きつけてき、苦しいほど強く抱きしめ返してくる。そのまま耳元で甘い声で鳴かれてしまうと、耕平の興奮度は最高潮に達してしまう。この黒髪の少女が可愛くて堪らない。今日はいつにも増してかなり暴走気味のような気もするが、それも含めて愛しくて仕方がなかった。万感の想いが込められたピストン運動は、静かに激しく加速していく。
「んんっ! はぁんっ、やんっ! あっあっはぁああっ! キ、キスーッ! お願いだからキスしてぇーっ!!」
 半狂乱になってキスを求めてくる雪子。ブチューと耕平が朱唇を奪うと一転して大人しくなり、縋るように激しく舌を吸い込んで唾液を嚥下していく。
「ちゅっ、ちゅっ、んっんっんん……っ、れろれろ、ぬりゅ、ふぁぁ、むちゅちゅー」
 白濁の涎を垂らし火傷するほど蒸した牝穴がぱっくりと肉竿に食らいつき、淫らに肉襞を蠢かせて絞め上げてくる。その快美感は、脳内が茹であがりそうになるほど圧倒的で、耕平は雪子の唇を貪りながら猛然と腰を突き動かす。もはや小手先のテクニックなどお構いなしで、ただ本能の赴くままに蕩けきった柔膣をペニスで攪拌した。
「んんっひいぃぃぃっ!! はぁああっ、あんっ! あああっ、あんっ! 気持ちいいぃぃーっ! 気持ちいいよぉぉーっ! ひゃぁああっ!」
 耐え難い淫悦の暴風に抵抗しきれなくなった雪子は、悲鳴のような喘ぎ声をバスルームに反響させた。結合部からは壊れた蛇口のようにドロドロの牝汁が大洪水で溢れ出し、お互いの下半身をグチョグチョに汚し尽くす。
「ああっ! もう駄目だ。イキそうだ! 雪子、どっ、どこに出すっ?!」
「はああぁぁっ! な、膣内に出してぇーっ! 全部、膣内にぃーっ! 膣内じゃなきゃダメなのぉーーっっ!!」
 そう言うと雪子は両脚をがしっと耕平の身体に巻きつけ、膣内射精以外は絶対に許さないんだから、と行動で示す。この黒髪のソープ嬢は、膣内射精が死ぬほど大好きなのだ。その為だけに最近ではピルを常用している。耕平は最後の力を振り絞って酷使し過ぎて悲鳴を上げる剛直を、同じく絶叫を上げるほど酷使された膣道に高速で叩き込み、怒涛のごとく膣奥を淫撃した。
「あああああっっ! くうぅぅぅっ! ら、らめぇぇーーっ! イ、イっちゃうぅーっ!
イっちゃうよぉぉーっっ!!」
 雪子が四肢にありったけの力を込めて抱きついてき、信じられないほどの快楽を堪えきれず背中に爪を立ててくる。激しく蠕動する膣襞が肉棒をガッチリと咥え込み、耕平は限界を遥かに超えた官能美に悶え悦んだ。胸の巨大なふたつのクッションは、ムギューとぺしゃんこに拉げる。沸騰するように過熱した雪子の柔肌の感触は、蕩けるように心地がよかった。
「もう駄目だぁぁーっ! イ、イクッッ! イクよぉぉぉーっ!! ああああっ!」
 そして、渾身の力を込めた一撃が膣道を抉り、ブスリと子宮口に亀頭が突き刺さった刹那、ペニスは破裂した。
 すぴゅぴゅっ! ぶちゅちゅちゅっ! どぴゅずぴゅぴゅぅぅっっ!!
「いやぁあああっ! 熱いのがぁぁーっ! 耕平君のセーシが、いっぱい膣内で出てるよぉぉーーっ!! はぁああっ! あっあっあああああっ!!」
 ブシューブシューと盛大に潮を撒き散らしながら、雪子はエクスタシーの奔流に押し流された。膣肉が凄まじい収縮を繰り返し、ポンプのように白濁汚液を淫らに吸引していった。
 かつてないほどの愉悦に満ちた絶頂感だった。耕平は掻き毟るように雪子の肢体を求める。膣内の痙攣はまったく収まりを見せず、子宮口がはむはむと亀頭を甘噛みしきて懐いてくる。
「はぁ、はぁ、はぁ……気持ちよかったよ、雪子……」
「あああぁ…………」
 幸せいっぱいの恍惚の表情をした雪子は、涎と涙を垂らし時折、腹筋をビクッビクッと震わせ、子猫のような唸り声を上げていた。どうやら、膣内射精が気持ちよすぎてまともに話もできなようだ。
「ふふ、大好きだよ、雪子」
 弱々しい力でしがみついてくる雪子が可愛くて堪らず、耕平はその愛らしい唇を再び奪った。ブルルと子宮が大悦びで蠢動したのがよくわかった。


「れろれろ、ちゅっ、むちゅ、ぺろぺろ、ふふ、耕平君のお尻の穴、すっごく美味しい……ちゅちゅーっ」
「そ、そんなところ汚いから舐めちゃ駄目だよっ……ああっ!」
「耕平君の身体に、汚いところなんかどこにもないんだからね! だから、どこだっていくらでも舐めれちゃうんだから」
 そう言って雪子は、捻じ込むように舌を肛門内に挿入してきた。
 耕平は堪らず情けない呻き声を上げた。
 ソーププレイが終わった後、部屋に戻ると雪子は再びメイド服を装備し、ご奉仕の続きとばかりに耕平を布団の上に押し倒し、そのまま必殺のちんぐり返しで、実に執拗に実に丹念にペニスと肛門に舌を這わせ続けていた。
 耕平は何度もイキそうになったが、雪子はそのたびに愛撫をピタリとやめ、一度も射精させてくれない。明らかにわざと焦らしているのである。もう勝ち誇ったような顔で雪子はペニスを弄び、耕平の肛門を我が物顔で吸引していた。
「ああっ! くううっっ! はぁはぁ、もう、だ、駄目だ……」
 本日、何度目かの甘美すぎる絶頂感が耕平に襲い掛かるが、それを逸早く察知した雪子は、
「ふふ、まだイっちゃダメー」
 またピタリと愛撫をやめた。
「あああ……そ、そんな……」
 またお預けを食らった肉棒は可哀想なくらいにプルプルと震え、先端からべっとりとカウパー液を垂らし続ける。
「はうっ、耕平君のオチンチンは可愛いなー。もぉー、こんなに可愛いことするんだったら、本当に食べちゃうんだからね」
「はぁはぁ、雪子、お願いだから意地悪しないで、イカせて……」
「耕平君、イキたいの?」
「うん、イ、イキたい……」
 度重なるすんどめのせいで、耕平はもう頭がどうにかなりそうだった。
「ふふふっ、どうしよっかなー」
 雪子は満面の笑顔でイカさないように気を付けながら肉竿を優しく握ると、陰膿をはむっと口内に咥えた。
「ああっ、お願いだから、イ、イジワルしないで……」
 ちゅぱちゅぱといやらしい音を立てながら玉袋を吸引していた雪子は、耕平の股座からひょいっと顔を出すと、とんでもない要求をしてきた。
「それじゃーねー、『俺のオチンチンは永遠に雪子だけの物だ」って言ってみて」
「えっ?! な、なんでそんなこと……」
「いいから早く言ってみて。でないといつまで待ってもイカしてあげないんだからねっ」
 冗談交じりの軽口のようにも聞こえるが、雪子の瞳は真剣そのものだった。早く射精したくて切羽詰っている耕平は、もう観念して素直に言われたとおりの言葉を放った。
「俺のオチンチンは、永遠に雪子の物だ!」
「ふふふっ、耕平君はいい子だねー。この子もすっごくいい子」
 そう言って雪子は、極限まで勃起した剛直に愛しそうに頬擦りをする。
「それじゃー次はねー」
(ええっ! このパターンまだ続くの??!)
「『雪子を俺の肉奴隷にしたい。今から雪子を妊娠させて永遠に俺だけの物にする』って言ってみて」
 かなりの問題を含んだ発言を強制される耕平。もしこれを本当に言ってしまうと、何かとんでもないことが起きてしまうような予感があった。だが、息子を人質に獲られてしまっていては、もう冷静な判断を下すことなどできるはずもなかった。 
「わかった……言うから……、雪子を俺の肉奴隷にしたい! 今から雪子を妊娠させて、え、永遠に俺だけの物にする!」
「ふふっ、そうなんだ。耕平君って鬼畜だよね。ふふふっ、わかった、もう、しょうがないなー」
 自分で言わせておいて狂喜乱舞する雪子。そして、ちんぐり返しの耕平の身体の上に跨り、我慢汁でグチュグチュに濡れた亀頭を膣口に宛がった。
「耕平君がそこまで言うんだったら、私の膣内で好きなだけいっぱい出して妊娠させるといよ。私が耕平君の赤ちゃんを、いっぱい産んであげるからねっ」
 雪子は勃起の形を確かめるように楽しみながら、膣内にペニスをゆっくりと挿入した。
「あああっ! うっ、くうううっ!」
「入ってくる! 耕平君のオチンチンが膣内に入ってくるよーっ! はぁああっ! これでいつでも好きなときに出していいよーっ! いっぱい出して、私を早く妊娠させてぇーっ!」
 雪子はその体勢まま、ねちっこく楕円を描くように腰を回転させた。
 ちんぐり騎乗位である。
 この体位は、普通の騎乗位と違ってまったく身動きを取ることができない完全な受身の体位なので、耕平はまるでレイプをされているような錯覚を覚える。
「あんっ! あんっ! ふあぁぁ、気持ちいい! 気持ちいいよぉーっ! はぁはぁはぁんっ! 耕平君、気持ちいい?!」
「ううっ! はぁはぁはぁ、き、気持ちいいよ!」
 雑巾を絞るように膣肉でペニスを捻り、一心不乱に腰を動かすノーブラノーパンのメイドさん。胸元からはびろーんと巨大な双子の果実を曝け出し、フルフルと左右に揺らしながら歓喜の嬌声を張り上げた。
「う、嬉しいっ! もっとする気持ちよくするからね。早く膣内に出してぇーっ!」
「そ、そんな! は、激しすぎるよ、あああっっ!」
 雪子はがしっと耕平の足首を掴んでまるで何かを操縦するような格好をし、上下に腰を使って剛直を苛め倒してくる。ヒリヒリと焼け付くような肉悦が陰膿を加熱させ、膣内のペニスは二度三度と極限の膨張を繰り返した。射精の瞬間は、もうすぐそこまで来ていた。
「オチンチン! オチンチン気持ちいいよぉーっ! ズボズボ、ズボズボいいぃぃーっ!
 はぁあんっ! ダメェーッ! イっちゃうっ、イっちゃうよぉーっ!」
 ボヨンボヨンと左右の乳房を交互に飛び跳ねさせ、雪子は狂ったようにペニスの出し入れを繰り返した。その愛らしい口元から放たれるハレンチな淫声と共に、結合部からはブチュブチュと白濁の本気汁が噴き溢れ、牝の本能のまま淫蕩に溺れて乱れて悶えるその姿は、あまりにもエロ美しかった。
「雪子ぉぉーっ! だ、出すよぉぉーーっっ!! ああああっっ!」
「私もイっちゃうーっ! 一緒に、一緒にイキたいのぉーっ! 耕平君の赤ちゃん汁、膣内にいっぱい出してぇぇーっ!」
 絹のように滑らかな黒髪を虚空に躍らせながら、雪子の桃尻が高速ピストンで剛直を摩擦。痛いほど膨れ上がる陰膿。網膜にバチバチと閃光が宿り、全身からぶわっと汗が噴出してくる。あまりにも強烈な膣圧力に脳の芯すら痺れさせ、耕平は稲妻のような鋭い射精感に翻弄された。
 そして、蕩ける柔膣がぱっくりとペニスを丸呑みしてピタリと動きをとめた刹那、それは噴火した。
 ずぴゅっ! ぶちゅぶちゅぶちゅ! どぴゅっぶちゅちゅちゅーっ!!
 大量の白濁の溶岩が雪子の胎内で放出された。ちんぐり返しの格好のまま耕平は、何度も何度も射精を繰り返して、その甘美すぎる肉悦に満身をただ震わせた。
「ううっっ! ああああっっ!」
「あああっ! で、出てるぅーっ! 耕平君の赤ちゃん汁が膣内でいっぱい出てるよぉーーっっ! あっあっはぁあああんっっ!!」
 雪子は頤を反らせて悦楽の咆哮を張り上げ、膣内射精と同時にエクスタシーに達した。膣道はペニスを握り潰さんばかりに蠕動を繰り返し、新鮮な子種汁を次々と絞り獲って吸引していく。行き着く先はもちろん子宮内。双眸からは大粒の法悦の涙を滂沱していた。
「ふぁああ……あああ……こ、耕平君……」
 雪子はそのまま前のめりに倒れ込み、ふたりは汗ばんだ裸体を折り重ねて激しく呼気を荒げた。その勢いでちゅぽんと肉棒が引き抜かれると、蒸した牝穴から混合されたラブジュースがどろりと垂れ流れた。
「はぁ……はぁ……はぁ……雪子……気持ちよかったよ……」
 耕平は、自分の上で時折ビクッビクッっと肢体を弾けさせる黒髪のメイドを、ギュっと抱きしめた。火傷しそうなほど熱した柔肌の感触がとても気持ちいい。
「はうぅぅ……も、もっと、もっと強く抱きしめて……」
 胸元に顔を埋めていた雪子が、力いっぱい抱きしめ返してきた。耕平は更に痛いほど強く抱きしめる。至福のひとときに顔をだらしなく綻ばせた雪子は、瞳を閉じて安らかな吐息を漏らした。
「大好きだよ……雪子……」
 事後の気だるい心地よさに身を浸しながら耕平も静かに瞳を閉じ、かけがえのない大切な人をただ当たり前のように抱きしめた。
「雪子……ずっとそばにいて……」
 心の底から自然に出てきた言葉だった。


 作戦は大成功だった。
 ずっとそばにいて……、と耕平に言われた時、もう言葉にしては言い表せないほど幸せだった。その言葉だけで雪子は、また軽く絶頂してしまったくらいなのだ。あの手この手と、色々作戦を考えたかいがあったというものだった。
 雪子は、そっと自分のお腹に手を当ててみる。新鮮な雄汁で満タンに膨れ上がった子宮は、熱情的なダンスを踊るように胎内で弾けて疼く。
 実は、今日はかなり危険日だった。そして雪子は、普段からセックスの時に服用しているピルを飲んでいなかった。
(耕平君は、私を妊娠させるって言ったもんね。ふふふっ、耕平君の為に元気いっぱいの赤ちゃん産んであげるからね、これで私と耕平君は、ずーっと一緒なんだからね。ふふ、うふふふっ)
 自分で無理矢理言わせたことは、完全に記憶の中から抹消している雪子だった。
「どうしたの、雪子? 急に笑ったりして?」
「ええっ?! な、なんでもないよ。なんでもないから耕平君は気にしないで」
 至福のあまり笑いを堪えることができない。雪子はいてもたってもいられず、耕平の顔中にキスの嵐を送った。
「ちゅ、ちゅちゅ、んんっ、むちゅちゅー、好き、好き、ちゅっちゅっ、好きよ……大好き……ねぇ耕平君、続きしよっ」
 しかし、安心してばかりもいられなかった。二回の膣内射精だけでは、妊娠する保障などどこにもない。1%でも受精の確立を上げる為にも、雪子はこれから一晩中、膣内射精をしてもらうつもりだった。策士は決して策に溺れないものなのだ。
「ちょ、ちょっと待って、まだ無理だよ。お願いだから、もう少しだけ休ませて……」
「ダーメッ、ふふふっ、今日は絶対に寝かさないんだからねっ」
「ああっ、だ、駄目だって、ああああっ!!」
 雪子はズボリと耕平の肛門に指を突き入れ、条件反射で勃起したペニスを素早く膣内に挿入した。
「ほーらっ、入っちゃった。ふふっ、さー耕平君、好きなだけいっぱい膣内に出しちゃっていいんだからねっ」
 雪子は天使のような可愛い微笑を耕平に向けて、膣内射精のおねだりをした。

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