チョ・ゲバラのエロパロSS保管庫 - ある新婚夫婦の平凡な日常
 アスナは起床アラームを六時に設定している。
 なぜそんな早い時間なのかというと、キリトの起床時刻が八時ちょうどだからだ。二時間早く目を覚まし、ベットに入ったまま、隣で眠る彼のペニスを咥えるのが大好きなのだ。
 結婚して、ここ二十二層の森の中に引っ越してきてから、いっぱいキスをした、いっぱい抱きしめあった、いっぱいエッチもした。でも、フェラチオだけはしたことがなかった。
 アスナは、フェラチオがしたくなかったわけではない。むしろ初期の頃からかなり興味はあった。愛する人の分身をお口で気持よくしてあげている自分の姿を想像するだけで、もうゾクゾクしてくるのだ。だが、あいにくとキリトからそんな要求がなされることは一度もなかった。
 なのでとても困った。アスナは自分から、キリト君のおちんちんをしゃぶらせてください! と直接訴える勇気を持っていなかった。いやらしい女の子だと思われたくなかったからだ。
 だから、
「キリト君……な、なにか私にして欲しいこととかないかな……? キ、キリト君が言うんだったら、私はなんだってしてもいいよ……。その……気持ちよくなる方法を、他に色々あると思うんだけど……」
 さり気なく言質を取ろうとしてみたが、
「うーん、とくになにもないよ。アスナがそばにいてくれるだけで俺は満足だから」
 なかなか思い通りにはいかなかった。
 もしかすると自分が愛する人は、そっち方面はかなり淡白なのかもしれない。思えば初体験の時は、キリトは倫理コード解除設定のことを知らなかったのだから。そうなるとアスナは、増々フェラチオをがしたいなどとは口が裂けても言い出せるわけがなかった。
 そこで思いついたのが、早朝フェラチオだ。
 キリトが深い眠りに落ちている時に、ぱくっとやってしまえばいいのだ。
 我ながら名案私天才と思ったアスナは、善は急げとばかりに翌朝、気持ちよさそうに眠るキリトにフェラチオを敢行。小一時間ほどかけてゆっくりと愛する人の分身を口内で弄び、しっかり一仕事を済ませてから寝たふりをし、何喰わぬ顔でキリトと一緒に清々しい朝を迎えた。
 以来、早朝フェラチオはアスナの大切な日課となった。
「キリト君……大好きだよ。ずっと、一緒にいようね」
 キリトのあどけない寝顔は、アスナの大好物の一つだ。
 寄り添って眺めてているだけで、きゅーんと胸が締めつけられてしまう。もうキスをした衝動を抑えられない。アスナは迷う素振りすら見せずに、キリトの唇を奪った。
「ちゅっ、ちゅっ……ちゅっちゅっ、ちゅぴっ……」
 触れるだけの優しいキスを、何度も何度も繰り返した。そのキスは唇だけではなくキリトの顔全体にまで及び、いつしかそれは、犬のようにペロペロと舌を這わせる行為に変化した。
「ちゅるり……ペロペロ、はむっ、ペロペロ……くちゅりっ、むちゅちゅーっ!」
 無抵抗なキリトの唇をこじ開けて、アスナは強引に自分の舌を侵入させた。キリトの口内をたっぷりと陵辱し、ちゅちゅーっと激しく吸引して心ゆくまで唾液を貪った。
「むちゅっ、むちゅっ、ちゅるり……ふぅ…………」
 時計の秒針がゆうに五週はするほど大人のキスを続けたアスナは、満足したように唇を離してキリトの鼻先で法悦の吐息を零した。
 すでに倫理コードを解除しているアスナは、これだけでもうショーツがぐっしょりと濡れてしまっている。
「……キリト君、これからまたキリト君のおちんちんをしゃぶって精子をごっくんするからね。私がこんなエッチな女の子になったのは、全部キリト君のせいなんだからね。ちゃんと現実に戻っても責任を取らないとダメなんだぞ」
 ぐっすりと眠るキリトの耳元でそう囁くと、アスナはキリトの指を操ってウインドウを開き、オプションメニューの恐ろしく深い階層にある倫理コードを解除しようと試みた。
「えっ……なにこれ?」
 アスナは訝しむ。
 倫理コード解除設定の中に、見慣れない『ペニスの詳細設定』という項目が存在したからだ。昨日まではこんな項目はなかったはずだ。アスナはしっかりと覚えている。まったく意味がわからない。もしかするとドッキリかと疑い周囲を索敵してみたが、部屋にカメラが設置してある様子はどこにもなかった。
 心音が早鐘を打つ。
 神の悪戯か、あるいは悪魔の罠か。
 そのどちらなのかはわからない。だが毒を食うなら皿までとばかりに、アスナはその『ペニスの詳細設定』とやらを思い切って選択してみた。新たなウインドウが開いた。そのウインドウには、サイズ、射精量、硬度、色艶……等々の細かい項目が表示された。
「ま、まさか……!?」
 これはもはや間違いない。
 まぎれもなくこのメニューから、キリトのペニスがカスタマイズできてしまうのだ。
「で、でも……勝手にこんなことするのは流石にまずいよね……」
 たとえ夫婦だったとしても、超えてはいけない一線は確かにあるだろう。そもそもアスナは、現在のキリトのペニスのサイズに不満があるわけではなかった。むしろかなり満足していると言ってもいい。もしこれが現実世界ならば、ちょっとそれは厳しいんじゃないっすか、と少し二の足を踏むほど立派な物をキリトは装備しているのだ。
 だから、わざわざペニスをカスタマイズする必要などなかった。
 だが……目の前に開かれた果てない世界があるのだ。それがたとえ仮想(ユメ)だとしても。だったらアスナは、迷い続けても、答えがなくても、そこを目指してみよう、とかなり強引に自分を納得させた。
「設定を変更しても、あとで元に戻しておけば問題ないよね。キリト君、ごめんね。でも……全部キリト君が悪いんだよ」
 そんなわけでアスナは、ペニスの詳細設定に取りかかることにした。
 まずはサイズだ。
(XS、S、M、L、LL、3L)
 どうやらサイズを選択できるようだ。なにが基準になっているのかよくわからない。ただ現時点でもキリトのはかなりの大きさなのだから、これで調子に乗って『3L』などを選ぶと、もうトンデモない物体が出てくることだけはある程度想像ができた。
 なのでアスナは、『LL』を選択した。
 次は射精量だ。
 これは単純にスライダーバーで量を調節するようになっているようだ。
 アスナはむむーと整った眉根に皺を寄せてしばらく考え込むと、おもむろにスライダーバーを操作してMAX値に設定した。
 まぁ、こんな感じでアスナはこだわりのペニスの詳細設定を結構な時間をかけて行い、ちょっとした達成感に身を浸しながらキリトの倫理コードを解除した。
 すぐさま異常事態が起きた。
 キリトの股間がむくむくと膨れ上がり、ズボンにみごとなテントがびっしと張られた。それは、ズボンの上からでもかなりの重量級だということが容易に推察できた。
「ちょ……こ、これは……」
 この時点でアスナは、すでに心が折れそうになっていた。しかし、なけなしの勇気を振りしぼりって、えいやっとキリトのズボンとパンツを同時に脱がせた。
「――――ッッ!!」
 パンツの中からジャジャジャジャーンと飛び出してきた凶悪な肉塊を目の当たりにしたアスナは、上げそうになった悲鳴をすんでのところで押し殺した。
 その肉塊は、ギローンと臍の上まで反り上がり、極太の肉茎には異形と呼べるほどにびっしりと血管が浮き出ていた。先端の巨大な肉キノコは禍々しいまでに黒光りしており、
例えるならそれは、普段のキリトのペニスが片手用の両刃直剣だとしたら、今のキリトのソレはモンスターハンターの大剣だった。
 それはゲームが違うよ! とアスナは設計者に抗議をしたい衝動に駆られた。
 しかし、流石は『閃光』の異名を持つアスナだけのことはある。わずかな時間だけで折れそうになった自分の心を立て直すと、その凶悪な肉塊に向けて恐る恐る手を伸ばした。掴んでぎゅっと握ってみた。カスタマイズしたキリトのペニスは、アスナの小さな手では完全に握り込めないほど太くて熱串のように熱い。手のひらからドクンドクンと命の鼓動が伝わってくる。
「す、凄い……まさかこんなに大きくなるなんて……」 
 これはちょっとヤバイだろ、とアスナはペニスを上下に優しくしごきながら思った。まさかこんなボスキャラがエンカウントするとは想定外だったのだ。こんな強大な敵をソロで相手にするのは、流石に無謀というものだった。
 しかし、ここまでやってしまったからには後戻りはできない。いやっ、正確にはちゃんと後戻りはできる。単に設定をしなおせばいいだけなのだ。だが、アスナはそんなことはしない。面倒臭いからではない。逃げたくないからだ。例え一人になったとしてもひたすら最前戦で戦い続ける。それが、かつては狂戦士と呼ばれたアスナの生き様なのだ。
 アスナは、いきり立つキリトのペニスにぐっと顔と近づけてみた。むわっと鼻孔をくすぐる男の臭い。むろんそれが現実の世界のキリトの臭いでないのは理解している。しかし、アスナは興奮せずにはいられなかった。
「ちゅっ……ちゅっ……ぴちゅ……」
 アスナはペニスにキスをした。優しく舌を操って、肉棒の付け根から先端までをゆっくり丹念に愛撫していく。肉キノコの傘の部分は特に重点的に行なった。SAOの世界ではそこに恥垢が溜まることがはないのだが、女の本能が常にそうさせるのだ。
 愛おしい。
 つい先程までは恐怖すら感じていたのに、今では巨大化したキリトのペニスが愛おしくてたまらない。そんな気持ちに呼応するかのように、アスナの愛撫は徐々に激しさを増していく。
「ペロペロ……ちゅちゅっ、ペロン……ちゅぴっ、はむっ、ちゅぱっ……ちゅぱぁっ……」
 アスナは陰茎と同じく巨大化した陰嚢をぱくっと頬張り、口腔内で器用に睾丸を見つけて舌先でコロコロと転がした。もちろん左右交互に行う。剛直を握る右手にが込められ、シコシコするスピードがシフトチェンジ。実に小慣れた手淫と口淫のコンボだった。
 尿道口から、ぷにゅ〜っと無色透明の粘液が湧き出してきた。
 カウパー液だ。
 アスナは性知識としてそのことは知らなかったが、しばらくしごいていると出てくる変な液体という認識を経験として持っている。そのねばっこいのを視認すると、アスナのテンションは「ウホッ」と跳ね上がるのだ。
 肉先にこんもりと溜まったカウパー液を、アスナは欲望の赴くままにぺろっと舐め取った。無味無臭。すぐに鈴口から新鮮なのが湧いてくる。それが肉先から垂れそうになるまでじっくりと我慢して、再び犬のようにぺろっと舐め取った。そんなはしたない行為の連続は、例えようもないほどにアスナの下腹部の奥底を甘く疼かせた。
「ちゅっ、ちゅぴっ……れろれろ……ちゅぱっ……。はぁ、はぁ……大丈夫だよ。キリト君(のおちんちん)は私が守るから……」
 アスナはあ〜んと大口を開けて、キリトの亀頭をぱっくりと咥えた。お口の中が一ミリの隙間もなく硬肉に占領されてしまうほどの巨大さだ。
「はむっ……くちゅくちゅ……ちゅぱぁっ、ずちゅっ……じゅるる……」
 亀頭に歯を立てないように注意をしながら、アスナはゆっくりと頭の上下運動を開始した。
 もの凄い存在感だった。
 自分で好んで咥えているはずなのに、アスナは口内を強引に犯されているような錯覚を覚えた。
「ちゅぱっ、ちゅぱっ……ふぁぁむ……んん……っ、ぬちゅちゅっ……ずりゅりゅ……ちゅぱぁ……ちゅぱっ……」
 螺旋を描くように舌を回転させて、アスナは口内に突き入れられてくる亀頭をねぶった。時折、肉棒がビクッと反応を示すと、嬉しくなって俄然にやる気が増した。
「ちゅぱぁっ、ちゅりゅ、んっんっ! ふぁああっ、むちゅり……ちゅぱっ! ずちゅちゅっ! んっ! んん……っ!」
 口腔ピストンが加速した。
 アスナは鼻息を荒げて、アイス棒のようにペニスをしゃぶった。かなり顎は疲れてきたが、そんなことはお構いなしに奥へ奥へと突っ込んだ。
 目の前がぼーっと歪んで頭の中がクラクラしてきた。いつものペニス酔いだ。お口で奉仕をしていると、アスナは決まってこんな感覚に陥ってしまう。
「ふぁぁむっ……はぁ、はぁ……。キリト君のおちんちん……美味しいよ……。早くキリト君のおちんちん汁を飲ませてぇ……」
 亀頭から口を離すと、アスナは発情した牝の表情で、唾液でまみれた肉棒に頬ずりをした。
 愛おしさが止まらない。
 キリトが起きていれば絶対に口にはできない恥ずかしい淫語も、気分を高める効果が非常にあった。もっとエッチな言葉をキリトに聞いてもらいたい思いと、聞かれなくない思いがアスナの中で相反していた。
「ちゅぴっ、レロレロレロ……ちゅるりっ、ずりゅりゅ………ちゅっ、ちゅっ、レロレロレロ……」
 アスナは尿道口をほじくり返すように舌先を乱舞させ、同時に張り詰めた玉袋をがしっと握って睾丸マッサージ。実に巧みにペニスを射精に追い込んでいく。
 ビクッビクッ! とペニスが狂おしそうに引きつけを起こした。
 射精が目前に迫っていることを素早く察知したアスナは、再度大口を開けて亀頭を丸呑みした。精液は絶対に口内で受けると心に決めているのだ。
 後は、もう無我夢中になってペニスをしゃぶり尽くすだけだった。
「ずりゅっ! ずちゅちゅっ! ちゅぱぁっ、ふぁむ……むちゅっ、ちゅぷ……じゅぽっ! ずちゅっ!」
 美しい栗色の髪をかき乱しての高速口腔ピストン。
 嬲り、吸いつき、舌で絡め取り、嗚咽がするくらい喉の奥まで突っ込んで、もはやアスナのお口は完全に女性器と化した。
「ちゅぱっ! ちゅぱぁっ! ぬちゅっ、ずりゅりゅ……じゅぽっ! ずちゅぅぅっ! ずちゅちゅーっ!!」
 口腔内の亀頭が極限まで一気に肥大化。
 それは、解き放たれる直前の現象。
 アスナはピタリと口腔ピストンを停止させ、疲れ切った顎に目一杯の力を込めてがっぷりと肉棒を咥えた。
 刹那、ペニスが爆ぜた。
 どぴゅぴゅっっ!! ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅ!!
「――――ッッ!!」
 アスナは声にならない悲鳴を上げながら、マグマのように熱した白濁汚液を受け止めた。
 ずぴゅっずぴゅっ!! どぴゅっどぴゅっどぴゅっ!! ぶちゅぶちゅぶちゅちゅーっ!!
「――――ッッ!?」
 まだまだ射精は止まらない。むしろこれからが本番といった感じで、ペニスはさらに勢いよく膨張と収縮を繰り返した。
 のたうつように大暴れする肉棒をしっかりと咥え込ながら、アスナは餌を頬張るリスのようにぷくーっと頬を膨らませて精液を受け止めた。
 ずぴゅっどぴゅっぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅ!!
 とうとうアスナのお口は許容限界をオーバーした。
 行き場を失った精液は、アスナの口角から泡を噴いて吐き出され、さらには喉ちんこをやすやすと突破した。瞬間、逆流した白濁は、アスナの鼻の穴からブブーッ! と外に向けて噴射された。
「ふんっぐううぅゥゥ……ッ!!」
 優に一リットルを超えるほどの欲望を出し切ったペニスは、ようやくその狂おしい運動を終えた。
 アスナは亀頭からゆっくりと口を離した。
 鼻と口が精液で塞がれて息ができない。視界の右端に表示された酸素ゲージが、どんどん減っていくのが見えた。そのゲージがゼロになった時、それはプレイヤーの死を意味する。
 アスナは焦った。
 精液で溺れ死ぬような不名誉な死に方をするわけには死んでもいかない。すぐに口内に残されたキリトの白濁を飲み込む作業に取りかかった。
 ドロドロのゼリー状になった精液は非常に飲み込みにくく、オマケにイカのように生臭くて味はかなり苦い。アスナは現実世界で一度も精液を味わったことはないが、それがかなりのこだわりをもってプログラムされていることだけはわかった。
 決して美味というものではないが、それでもキリトの中から出てきたものである。アスナはそれを飲むのになんの苦痛も感じなかった。初期の頃は確かに少々戸惑ったりもしたが、今ではむしろ喜びすら感じる行為である。それに、慣れるとなかなか癖になる味でもあった。
 いつものように半ば固形化した白濁を、舌を上手に使って唾液で溶かしながら少しづつ飲み込んでいく。が、量が半端ではない。酸素ゲージの減り具合を考えると、このままでは間に合わないと判断。かなり無謀な行為になるかもしれないが、アスナは一気に飲むことを決意した。
 ゴクッ……ゴクッ……ゴクッ……!
 喉仏を動かしてひたすら精液を飲む。
 アスナはただそれだけのことに集中した。もう必死の形相だ。なにせ命がかかっているのだから仕方がない。
「ングッぅぅぅ……ッ! くうぅぅ……っ! ぷはぁぁーーっ!! はぁ……はぁ……し、死ぬかと思った……」
 危機一髪で全ての精液を飲み干したアスナは、獣のように荒々しい呼気を繰り返した。
「ふふっ……もうっ、キリト君、いっぱい出しすぎだよ」
 アスナは妖艶に微笑んだ。
 精液まみれになったとしても、彼女の美しさにはひとつの陰りも見えることはなかった。
 アスナは口元にべっとりとへばり付いていた精液の残りカスを手で拭ってぺろっと舐め取ると、尿道に残っている精液を吸い出そうと再びペニスに顔と近づけた。
 そこで、キリトとばっちり視線が交差した。
「アスナ……なにしてるの?」
「キ、キリト君――ッ!?」
 目を覚ましたばかりのキリトは、ちょっと状況が理解できていない様子だ。
「なにがあったの……? なんかヒットポイントがごそっと削られるような衝撃を受けたんだけど――って、な、なんだこりゃ!?」
 キリトは自分のペニスの凶悪な変貌ぶりを見て驚愕した。
「ちょ、これはどうなってるの!? ア、アスナ、もしかしてなにかやったのか……?」
「違うの! キリト君、こ、これは違うのよ!」
 アスナは必死になって言いわけをしようとしたが、鼻から精液を垂らしながらではまったく説得力がなかった。 


 今まで隠れてやってきたことを洗いざらい白状したアスナは、ベットの上にぺたん
と正座して判決が下るのを待っていた。
「なるほど。つまり毎朝、俺が寝てる間にフェラチオをしていたわけだ」
「……はい」
「で、今朝はなぜか『ペニスの詳細設定』ができるようになっていたので、ついつい魔が差して勝手にカスタマイズしてしまったと」
「……はい」
「いやらしい子だなぁ、アスナは」
「ち、違う! そんなんじゃないの!」
 アスナは毅然と否定した。
「違うことないよね。人の身体を勝手にショッカーみたいに改造しておいて。どうすんのコレ? さっきから元に戻らないんだけど」
 キリトのペニスは、射精を終えた今でも傲然と勃起を続けていた。
「そ、それはその……設定を元に戻せは治るかも……」
「よりにもよってこんな馬みたいなペニスにカスタマイズするなんて……本当にいやらしい子」
「だ、だからそれは違うの! キリト君の誤解なの!」
 しかしアスナは、理論的になにがどう誤解なのかを説明することはできなかった。なにしろ完全に現行犯でとっ捕まってしまったのだから。
「も、もう知らない! そっちのベッドで寝てください!」
 アスナはキリトに背を向けて毛布をかぶった。
 ようするに、逆切れである。
 説明できなのだから仕方がない。このままではジリ貧だ。それに、人のいいキリトのことだから、こうやって拗ねたふりをしていると許してくれるのではないか、という甘い打算もあった。
「いやいやっ、そういうわけにはいかないから」
 キリトは毛布をはぎ取ると、アスナの上に覆いかぶさり強引に唇を奪った。
「むちゅ……っ!? ちゅっ、んふっ……くちゅっ……キ、キリト君……あんっ、んん……っ!」
 アスナは予想外の展開に少々戸惑ったが、すぐに口内に侵入してきたキリトの舌に舌で応戦した。
「ちゅっ、ちゅぴっ、ん……っ、くちゅくちゅっ、ふぁむっ、ちゅるりっ……むちゅちゅーっ!」 
 とにかくディープで濃厚なキスだった。
 繋がった口腔と口腔の間にできた小さな空間で、舌と舌がくんずほぐれつ絡み合い、融け合うように重なり合う。分泌が活発化した唾液が淫らにシェイク。塊となって互いの口内を行き交い、それぞれの胃の中に収まった。
 長い長いキスが終りを迎えると、男女の間につーっと一本の唾液の架け橋が架けられた。
「はぁん……はぁ、はぁ……」
 アスナは、とろ〜んと蕩けるような表情で吐息を零した。
 あまりにも情熱的で巧みなキスだった。オマケに不意を突かれてしまったせいもあって、乾いたショーツがまたぐしょぐしょになってしまった。
「自分だけ勝手に楽しむなんてずるいぞ。だから今度は俺が楽しませてもらうから。いいよね、アスナ」
 キリトは、背中が大きく開いた大胆なアスナの寝間着を強引に剥ぎ取った。
「きゃあっ!」
 アスナのおっぱいが、ぷるるんと揺れて外気に晒された。
 アスナは着痩せをするタイプなので、脱ぐと目を見張るような豊満なボディーを保有している。乳房は小気味がいいほど形が整った円錐型で、乳輪の色は淡く可憐な桃色。乳頭はツーンと生意気に斜め上を向いて尖りを見せていた。
「キ、キリト君……!?」
 キリトが飢えた野獣のような双眸を向けてきた。
 胸の奥がバクバクと鳴り響いた。
 きっとこれからかなり無茶な行為をされてしまうであろう自分の行く末を想像すると、アスナは興奮を抑制できなかった。
 身に纏っていた唯一の薄布までもがするりと脱がされてしまい、アスナはたちどころに生まれたままの姿をキリトの前にさらけ出すことになった。
「じゃあ、アスナの大事なところを確かめさせてもらおうかな」
「あんっ、だ、だめ……っ!」
 キリトはアスナの両膝を掴むと、左右に強引に押し開いた。
 アスナは、されるがままに両脚をがばーっといやらしいM字に開脚するしかなかった。閃光のアスナの貴重なご開帳だ。そこに現れたのは、男ならば誰しもが瞠目せずにはいられないほどに美しい乙女の花園だった。
「ああ……そ、そこは見たらダメなのに……」
「ちょ、なにこれ!? もうどえらいことになってるじゃないか」
 その無垢な花園は、すでに相手を迎える準備を完了していた。
 サーモンピンクの鮮やかな色艶をした肉ビラは、くぱぁ〜と満開に美しい花を咲かせ、雌しべからしとどに流れた蜜はアナルにまで垂れ落ちている。周囲には、甘酸っぱい少女のフェロモンの香りを漂わせていた。
「ううっ……」
「朝からこんなにぐちょぐちょにして俺のチンポをしゃぶってたのか。なんていやらしい子なんだ。アスナ、聞いてる? もうぐちょぐちょだよ」
「……そ、そんなこと言わないで」
 アスナは両手で火照った顔を覆い隠した。
 まったくそのとおりなので反論しようがなかった。
「こんなにぐちょぐちょになってるなら、もうフェラチオだけでは我慢できないよね。本当は今すぐにでもチンポが欲しいんでしょ。ほらっ、ちゃんとお願いしてみな。そしたら挿れてあげてもいいよ」
「あんっ……いやぁんっ」
 アスナは子猫のようなか弱い嬌声を零した。
 キリトが極太の男根を秘裂に押しつけてきたのだ。風が吹いただけでも感じてしまうとても敏感な部分から、ドクンドクンと力強い脈動が伝わってくる。
「アスナ、どうするの。挿れるの? 挿れないの? もし挿れて欲しいのなら、なにをどこに挿れるのかをちゃんと説明しないと駄目だよ」
 そのぶっといのが濡れた肉のクレパスにそって、ずりずりと前後に動き出した。
「そ、そんな……あっ、あぁんっ!」
 アスナは戸惑っていた。
 今までキリトから、こんないやらしい言葉攻めを受けたことは一度もなかった。今朝のキリトはまるで別人のようだ。それがペニスをカスタマイズしたせいなのかは定かではない。ただ、自分が愛する人がちょっとおかしなことになっているのだけは確かなようだった。
 しかしそんな些細なことよりも、今は秘部を往復しているデカマラの方がアスナにとっては大問題だった。
 ココだけの話でぶちゃけてしまうと、もうフェラチオをしている時からこの規格外の物体をぶち込んで欲しかった。このほとんど凶器と呼んでいいような物体でガンガン犯されてみたかった。アスナはこのラスボスのようなペニスで、もうボロ雑巾のようにめちゃくちゃにされてみたいという欲求とずっと戦っていたのだ。そう、たった一人で。
 だから、アスナは――、
「……キ、キリト君のおちんちんを……私の、オ、オマ……ンコに挿れて……ください」
 素直に心情を吐露した。羞恥のあまりカーッと頬が熱くなる。しかし、いつまでもかまととぶっているような余裕などどこにもなかったのだ。
「えっ、なんだって? もっと大きな声で言わないと全然聞こえないよ」
「――ッ!!」
 意地悪キリトがニヤニヤ顔を向けてくる。
 アスナはウギギと歯ぎしりをする思いだった。が、ズリズリされているだけで居ても立ってもいられない。一刻も早く挿入してもらわなければ、これ以上正気を保っている自信はまったくなかった。
「キ、キリト君のオチンポを私のオマンコに挿れてください! そのぶっといのが欲しいのっ! もうセックス! 交尾したいっ! もう受精したいのッ! 早くキリト君のオチンポ汁を子宮に飲ませてぇぇーッ!!」
 アスナはかなり切羽詰まっていたせいで、言わないでいいことまでポロッと口走ってしまった。
「えっ……」
 キリトがちょっと引いているのはなんとなくわかったが、アスナはもう欲求を抑えることができなかった。例えはしたない女の子だと思われようとも、この飢餓にも似たペニスへの渇望を辛抱することなど不可能だったのだ。
「は、早くオチンポちょうだい! キリト君のオチンポが欲しいのッ! オチンポッ! オチンポが欲しいぃぃッ!!」
「……わ、わかった。じゃあすぐに挿れてあげるからね」
 すぐに気を取り直したキリトは、急いで挿入準備に取りかかった。
 パンパンに張りつめられた亀頭の先端が、ぬかるんだ膣口にぷちゅっと押しつけられた。次の瞬間、膣内に向けて前進を開始した。
「ああっ! オ、オチンポが入って……く、くる……あっあっあっ! はぁあんっ! んんん……っッ!」
 裂けそうなくらい極限まで広がった膣口が、巨大すぎる肉塊を静かに飲み込んでいく。その光景はまさに圧巻で、挿入というよりも、串刺しと表現する方が相応しいように見えた。
 ズブズブズブ……。
 亀頭の先端は肉棒が半分ほど埋没した段階で最奥に到達し、膣道はあっけないほど簡単に異物によって征服された。
「んん……ッ! す、すっごいっ! お、奥まで入ってるっ! いやあぁんっ! そ、それ以上は……も、もう入らないぃぃーッ!!」
「アスナ、もうちょっとで全部入るからがんばって」
 ペニスは止まらない。
 突き上げられた子宮はぐにゃっとひしゃげて、それでもなお上へ上へと情け容赦なく押し上げられた。
「んんん……ッ! ひぃやああっ! そ、そんな奥まで……ッ! はぁ、はぁ……ああぁんっ! すっごいところまで来てるぅぅっ! 奥がッ! 奥がぁぁッ! あっあっ、ああああぁぁッッ!!」
 ブルドーザーのような荒々しい前進を続けたペニスは、邪魔をする障害物を力づくで跳ね除け、とうとう根本までぶっすりと膣内に挿入された。
 刹那、
「オ、オマンコ、イッちゃううゥゥッ!!」 
 ビクゥッビクゥッ! とアスナは満身を震わせながら絶頂に達した。
「あれれー。もしかしてアスナは、挿れただけでイッちゃったのかな。待ちに待ってたオチンポはそんなに気持ちよかったの?」
「はぁ、はぁ……しゅ、しゅごい……」
 アスナはしっとりと汗で濡れた双乳を大きく上下させながら、呂律が回らない口でそう呟いた。
 カスタマイズしたキリトのペニスは、本当に凄かったのだ。
 どれくらい凄かったのか具体的に説明すると、ちょっと内臓の配置が変わってしまったくらいだ。
 朦朧とした意識の中で、アスナはお腹の中のオチンポの存在感にただ圧倒されていた。それは一本の大黒柱のようで、もう自分の中に存在しなくてはならないかけがえのない物のように思えた。
 愛おしい。
 本当に愛おしい。
 ただ愛おしいだけではなく、内側から脈打つペニスの力強い息吹を感じていると、心の底から安心できた。
 あまりにも幸せすぎて、じわっと目頭が熱くなり、アスナは涙の雫をほろりと零した。
「……キ、キリト君……もっと……もっと私を幸せにしてぇ……♡」
 まだ絶頂の余韻が冷めやらぬうちに、アスナは甘えた声で要求した。
「いいよ。またアスナの好きな時にイッていいからね」
 巨大ペニスのピストン運動が開始された。
「んっ、はぁあん……っ!」
 最初はそろそろとゆるやかな出入りだった。
 だが、それだけでもアスナの受けた衝撃は凄まじかった。一突きごとに腰が砕けそうになる。そんな重いジャブのような出入りだった。   
 キリトの腰使いが徐々にリズミカルなテンポを取り始め、スーパーヘビー級のペニスが軽やかなフットワークで膣道を闊歩した。
「あんっ、! はぁ、はぁ……あぁんっ! んっ、んっ、んん……っ! はぁああんっ!」
 アスナはシーツを掻きむしるように握りしめ、官能色に染まった嬌声を上げた。
 果てたばかりの膣内は異常なまでに敏感で、抜かれるたびに息が苦しくなり、突き入れられるたびに脊髄に鋭い快感電流が迸った。
 お互いの高まりに比例するかのように、ピストンが本格化していく。
 硬肉と柔肉が、擦れ合い、もつれ合い、卑猥な交歓を果たし、奥底で幾度も激しい衝突が反復された。
「あああ……っ! すっごいのが奥に当たってるっッ!! んっハァアアッ! はぁはぁ……んんっ! キ、キスしてっ! ブチューってしてぇぇッ!!」
 アスナは神に祈るようにキスを求めた。
 男女の唇は磁石で引き合うように合体した。
「んっんっ! んんっ! むちゅっ……ちゅるちゅる、ふぁぁむっ、くちゅり……ちゅぴっ、くちゅくちゅーっ!」
 アスナは触手のように舌を蠢かせ、夢中になって唾液を啜って嚥下した。
 やはり繋がったままするキスの幸福感はハンパなかった。ときめきすぎて失禁しそうになってしまう。このままなにもかもがキリトと一つになりたい激情に駆り立てられた。
 アスナはキリトの首の根元に腕を巻きつけて、さらに熱烈にキスを求めた。ゴクゴクと喉を鳴らせて熱い粘液を貪り飲み、止まらないペニスの往復をピンクの股座でしっかりと受け止めた。
「ぬちゅぅぅっ! ちゅぱっ、ずちゅっ、んっんっんっ! ちゅぴっ、レロレロレロ……くちゅりっ、ぬちゅっ……ちゅるちゅるちゅるっ!!」
 前後するピストン運動が、回転するグラインド運動に切り替わった。
 極悪な肉棒は膣奥を支点にしてぐーるぐーると弧を描き、子宮をすり潰さんばかりに攻め立てた。
「んんっひィィッ !! い、いやぁんっ! あぁんっ! んん……っ! だ、だめぇ……っッ! そ、それは……だめぇぇーッ!」
 流石のアスナもこれには参った。
 例えるなら、膣に金属バットを突っ込まれてめちゃくちゃに掻き回されている、そんな感覚だった。ようやく前後の運動には少し慣れてきたと思っていたのに、これでは全然息をつく暇がない。ブブブッとお腹の中から変な音が聞こえてくる。
「アスナの膣内は気持ちいいよ。ぎゅーって締めつけてくるッ。はぁ、はぁ……本当に可愛いなぁ……」
 胸板によってむぎゅーっと押し潰された乳房の先端が擦れ、剥き出しになったクリトリスもまた回転運動で痛いほど擦れ、もう全身に悦楽の痺れが帯電していく。アスナは否応なしに涅槃の縁へと追い込まれた。
「はぁああんっ! あぁんっ! ふにゃああぁァッ! もうだめぇぇッ! だ、だめぇェ……っッ!!」
「アスナ、またイッちゃうの? 我慢しないでいいよ。好きなだけイッてもいいからっ」
 過酷なまでに熱した剛棒に撹拌されてゆるゆるになった膣道は、波打つような引きつけを連続させ、ただならぬ緊張感をともなって張り詰めていく。息継ぎをするように子宮口はパクパクと開いたり閉じたりを繰り返し、カウパーを垂れ流す肉先にぷちゅっと淡く吸いついた。
「やらぁああぁぁッ!! ま、またイっちゃうううゥゥッ!!」
 満身に帯電していた快感が強烈な稲妻となって脳内を直撃。
 眩いばかりの閃光が網膜の中で明滅。
 ジェットコースターで疾駆するような爽快感に身を浸しながら、アスナはめくるめくオーガズムの極地に誘われた。
「あっ……あっ……はにゃあぁぁ……」
 アスナは恍惚の表情で、くてーと大の字になってベットに横たわった。
 膣道は小刻みな蠕動を続けながら、決して萎えない肉塊をしゃぶり尽くすように咥え込んでいた。
「アスナばっかり気持ちよくなるなんてずるいぞ」
「はぁ、はぁ……ご、ごめんなしゃい……」
「ふふっ、まぁいいんだけどね。アスナのものすっごいエッチな顔が見れたから許す」
「……や、やらぁぁ……見ないで……」
 完全なアクメ顔を晒したアスナは、顔を横に背けようとした。
 もっと恥ずかしいところを、それこそかなり奥の方まですでに見られているというのに、これはこれでやっぱり恥ずかしくて堪らない。乙女心とは、単純には割り切れないものなのだ。
「だーめっ。もっとアスナのエッチな顔を見せて」
「やぁん……らめぇぇ……」
「アスナは可愛いな。キスしよ」
 アスナはピクッと反応を示した。
 キスと聞いては抵抗はできない。アクメな顔を晒しながら、無言で瞳を閉じて唇を差し出した。
 ふわっと優しく唇が重なった。
「ちゅっ、ちゅっ……ちゅっ……ちゅぴっ……」
 触れ合うだけの優しいキス。
 何度も何度も交わし合う。  
 絶頂の余韻に浸りながら行うそんな小鳥のようなキスは、アスナをまた極上の気分にさせた。
「ちゅっ、ちゅるっ……ちゅっ……んっ、あっ、あん……っ!」
 キリトの両手がアスナの双乳を捕らえて、優しく丹念に揉み込んでいく。
 もみもみ……むぎゅむぎゅ……。
 芸術的なまでに造形の良い乳房は十本の指によって絶え間なく形を変化させられ、先端の敏感な突起物までもがきゅーっと強く摘まれて押し潰された。
「あぁんっ! あっあっ! お、おっぱい気持ちいい……はぁ、はぁ……。はぁんっ! んんん……っ!」
 キリトはたっぷりといたぶった乳頭をちゅぱっと補食し、はむっと甘く歯を立てた。後はもうミルクが出そうになる勢いで搾乳しながらちゅちゅーっと吸引。瞬く間に左右のサクランボは、唾液でエロティックにコーティングされた。
「じゃあ次は俺が気持ちよくなる番だから。アスナ、がんばってね」
 ひとしきり乳房を弄んだキリトは、アスナの両手首をがしっと掴み取ると、上半身を起こしてぐいっと引っ張った。
 アスナは、自分が今からなにをされてしまうのかを瞬時に理解した。
 このまま腕を引っ張られながらガンガン突かれてしまうのだ。ペニスがさらに深く奥まで入ってくるので、通常の正常位よりも1.25倍ほど気持ちいいやつだ。
 しかし、今のキリトのペニスは今までのそれとはわけが違う。膣は現時点ですでに限界。いやっ、軽く限界を超えていると言ってもいい。とてもじゃないがこれ以上はどう足掻いても奥には入らない。そして、自分はすでに二回も昇りつめた状態。
 それはちょっとムリゲーだろ、とアスナは結論を出さざるを得なかった。
「そ、それだけはちょっと待って――あああっ!」
 だが、アスナのそんな切実な思いとは裏腹に、膣内のペニスは活動を再開した。
 ゴリゴリと亀頭のでっぱりでお腹側の膣壁をこそぐようにして、ゆっくりと肉棒が引き抜かれていく。膣穴から抜けそうになるギリギリでピタッと止まると、次の瞬間、ズボッ!! と一気に膣内にぶち込まれた。
「はぁひひぃィィッ!!」
 アスナは声にならない悲鳴を張り上げた。まるでお腹の中が反転するかのような淫激だった。やっぱりこれはちょっと難易度が高すぎる。
「ほーらっ、ほーらっ。アスナはこれ好きだよね」
 再び膣壁をゴリゴリしながらぶっといのが引き抜かれていく。
「あっあっ! はぁあんっ! キ、キリト君、お願いだからそれだけは……はぁうううっ!!」
 アスナはいやいやしながら懇願するが、キリトは聞く耳を持ってくれない。
 狙いすますように一時停止したペニスが、再度、膣内に鋭く放たれた。
「ふにゃああぁぁッ!!」
 アスナはすでに正気を失いかけていた。
 茹だった膣道はブルブルブルと今までにない過激な痙攣を見せ始め、ぱっくりと開いた全身の毛穴からいや〜な玉の汗がぶわっと噴き出した。
 これはヤバイ。
 本当にヤバイ。
 後一回、ズボッ!! とされてしまったら、自分の中の大切ななにかが壊れてしまう。アスナはそんな不吉さを直感した。しかし、両腕を拘束されオマケに完全に腰が抜けてしまったアスナには、もはや抵抗する術など残されていなかった。
 ぐーりぐーりと子宮をいたぶっていた巨大な物体が、またゆっくりとゆっくりと引き抜かれていく。
「あっあっ! んっくぅうゥゥッ! や、やらぁぁッ! らめぇぇっ! ら、らめぇェェーっッ!」
「アスナ、いくよー」
 三度目の正直とばかりに、裂帛の気合が込められたペニスが膣内を貫いた。
「ひぃぎぎぎぃぃッッ!!」」
 ぷしゅーぷしゅーと尿道口から潮を撒き散らしながら、アスナは再び昇天した。
「はぁ、はぁ……アスナ、またイッちゃったのか」
「あう……あう……」
 アスナは、もはやまともに言葉を紡ぐことすらできなかった。
 頭の中は白昼夢のように真っ白に染まり、全身が心地よい脱力感で包まれていた。ただ一本の灼熱が、膣の中で煌々と熱を放出している。その厳然とした存在感だけが、アスナを意識をかろうじて保たせていた。
「でもこれで終わりじゃないから。これからが本番だからな」
 ゆっくりゆっくりとペニスが抜かれていく。
「んん……っ!」
 アスナは、それをただ漫然と受け入れた。
 もうなにを言おうが無駄なのだ。きっとこれから本当にめちゃくちゃにされてしまうのだ。それならそれで構わない。そもそもそれは、自分が本心から願っていたことなのだから。
 ドウゾワタシヲメチャクチャニシテクダサイ。
 アスナは、もはや悟りの境地に達していた。
「行くぞ」
 そして、ついに怒涛のピストンが始まった。
「ひぃやぁあああァァッ!!」
 ズボッ! ズボッ! ズボッ!
 一撃一撃に渾身が込められたペニスが膣穴を穿つ。
 アスナの乳房はぷるんぷるんと忙しく前後に跳ね飛び、肉先が膣奥に激突するたびに、お腹の表面が内側から凸凸と押し上げられた。 
「はぁんっ! んっふぅっ!! はあぁんっ! はふうぅぅッ! はぁはぁ……んひィィッ! あぁんっ! あぁんっ! はぁああァアアッ!!」
 引っ張る力と突っ込む力の相乗されたエネルギーのほとんどは、膣奥に集中された。子宮は杵で打った餅のようにふにゃふにゃと変形を繰り返し、アスナは問答無用で涅槃へと追い込まれていく。
「はぁ、はぁ……アスナ、気持ちいいよ!」 
「ひぃああっッ! んくぅっ! はぁはぁ……ああっ! あんっ! あひぃぃっ! んっはぁああっ! イクぅぅッ! はぁあんッ! ああ……ッ! ま、また……イグぅうゥゥ……ッ!!」
 栗色の髪をブンブンと振り回しながら、アスナは幾度も豪快に潮を噴きよがり狂った。
 もう快感神経が馬鹿になってしまったかのようだ。
 頭の天辺から足の爪先まで全てが気持ちいい。
「あああっ! ア、アスナ、もうちょっとでイキそうだッ!」 
 キリトはアスナの上に襲いかかると、衝突するようなキスをぶちゅーっと一度してから、クライマックスに向けてのピストン運動を始動させた。
 アスナは四肢をキリトの身体に巻きつけて、あらん限りの力を振り絞り懸命に抱きついた。だいしゅきホールドだ。
「んっんっ! はぁああンッ!! あんッ! あぁんッ! しゅごいッ! オチンポしゅごいのぉぉッ! ズボズボされてるゥゥッ! オ、オマンコおかしくなっちゃうゥゥーッッ!」
 アスナは、もうオチンポのことしか考えられなかった。いやっ、オチンポのことしか考えたくなかった。オチンポがズボズボしていればそれでいい。キリトのオチンポがこの仮想世界の全て。今ならそう断言できた。
 そこには、もはや可憐で凛々しかった閃光のアスナの姿はどこにもなかった。
 そこには、ただペニスを無条件で受け入れて泣いて悦ぶだけの淫欲を剥き出しにした牝肉が存在するだけだった。
「も、もうダメだッ! アスナ、膣内に出すぞっッ!!」
「膣内に出してぇーッ! んん……ッ! 孕みたいッ! 孕みたいのぉォーッ! はぁああんッ! はぁはぁ……キ、キリト君のオチンポしゅるで赤ちゃん孕ませてぇぇーーッッ!!」
 まるでレイプのような激しいセックスだった。
 キリトは持てるものの全てを出し切るように、抉る、穿つ、刺す。
 亀頭が膣奥に直撃する瞬間に肉棒は捻り込まれ、必殺のコークスクリューとなってアスナの子宮を打ち抜いた。
 刹那、ペニスが大噴火した。
 ずぴゅっどぴゅっどぴゅっ!! ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅ!! 
「ああぁんっ! で、出てるぅぅッ! 膣内出しされてるるぅゥゥッ! 熱いッ! オチンポしゅる熱いぃぃっッ! あっあっあっ――ああああぁァァーーッッ!!」 
 奔流となって押し寄せる白濁の熱さを子宮で感じながら、アスナもまたエクスタシーの津波に飲み込まれた。
 ずぴゅっずぴゅっ!! ぶちゅぶちゅぶちゅ! どぴゅぴゅぴゅーっ!!
 膣内で狂乱するペニスは幾度も射精を繰り返し、蒸した子種汁を放水車のごとく吐き出した。
「うう……っ! こ、こんなに出るなんて……。うわっ! ま、まだ出るッ!」
 ぶちゅぶちゅぶちゅっぶちゅぶちゅ……ッッ!!
 そして、一分弱ほど続いた射精がようやく打ち止めした。
 一発目を超えるほど大量に射精された新鮮な精液は、制御不能な収縮を連続させる膣道にポンプのように吸引され、神業的なスピードで一滴残さず子宮に送り込まれた。
「あああァァ……お、お腹の中がキリト君のオチンポしゅるで……いっぱいになってる……しゅ、しゅごい……幸せぇぇ……」
 アスナはスケベ顔を晒しながら、身も心も解脱したように脱力させた。もう指一本ですら動かす力は残されていなかった。
 たった一度の射精で許容限界を超えた子宮は、風船のようにパンパンに膨れ上がり、アスナのお腹をぽっこりと膨らませた。それはあたかも、新しい生命を体内に宿した妊婦のような姿だった。
「アスナ……凄い気持よかったよ。大丈夫……?」
「はぁ……はぁ……私も……気持よかった……。見て……赤ちゃんができちゃったみたいんなってる……。嬉しい……ふふふっ♡ キリト君……大しゅきだよ。ずっと、いっひょにいようね……♡」
 そのままアスナは、落ちるように意識を甘美の世界に飛翔させた。
 肉痙攣を止めないぬかるんだ膣道は、まだ貪欲に尿道に残った精液を吸い取っていた。


 このSAOの世界では身体が汚れるわけではないので、お風呂に入る必要はない。しかし、心地がよく気分が安らぐところなどは現実世界と変わらないので、毎日欠かさず入るプレイヤーは多い。
 アスナもその中の一人だ。
 セックスの後は決まってキリトと一緒にお風呂に入る。
 が、今朝は珍しくアスナは一人でお風呂に入っていた。
 目が覚めたらキリトは隣でぐっすりと寝ていたので、一人で入ることにしたのだ。
 アスナは思う。
 ちょっと冷静になって考えてみると、行為の最中になんかトンデモなくいやらしい言葉を口にしていたような気がする。それこそ『オチンポ』とか、ましてや『オマンコ』なんて言葉は、今までキリトの前では決して口にしたことがない単語だった。そんなNGワードをバンバン連発させていたような気がする。ちょっと羽目を外しすぎたのかもしれない。
「――ッッ!?」
 アスナの顔がカーッ! と燃えるように真っ赤に染まった。
「あああ……ど、どうしよう……」
 恥ずかしいなんてレベルではなかった。後悔なんてレベルではなかった。もういっそのこと死んでしまいたいくらいだ。これはもうしばらくはキリトの顔をまともに見れそうになかった。
 それもこれも、みんなあのペニスが悪い。
 アスナは、自分で勝手にキリトのペニスをカスタマイズしたことは棚に上げてそう思った。
 あんな巨大な物を突っ込まれたら、誰だってあれくらいは乱れてしまうはずだ。いやらしい言葉だって口にしてしまうはずだ。赤ちゃんだって欲しくなってしまうはずだ。うん、きっとそうだ。私は悪くない。
 アスナはそう考えることで自分を慰めた。
 さて、キリトへの直近の対応はどうすればいいだろうか。
 なにもなかったかのように振るまってたちの悪い夢だったことにするか、あるいは一時的な記憶喪失を演じるか……。
 アスナは、むむーと腕を組んで悩んだ。
 そんな時、キュ〜ンとお腹の奥が疼いた。
「あんっ……」
 ポッコリお腹は元に戻ったが、アスナの子宮にはまだキリトの精子がたっぷりと残っていた。
 不思議なことに、食べ物や飲み物を摂取してもお腹に残るような感覚はないのだが、膣内射精をされた場合だけはべつだった。かなり長時間にわたって感覚が残る。ぽっとランプの火が灯っているような優しい温かさを、お腹の中から感じるのだ。
 ここにも設計者の独自のこだわりを感じるプログラムがあった。
 しかし、アスナは設計者にGJ!! を送りたい心境だった。正直、神システムだと思う。欲を言えば、これで赤ちゃんができるシステムがあればパーフェクトだったのに。できれば二人。いやっ、三人は欲しい。キリトにそっくりな男の子なんかが生まれたらもう最高。
「……って、私はなにを考えているのよ! そ、そんなのまだ早いんだからっ! 高校だってちゃんと卒業しないといけないし! 子作りはちゃんと考えてしないと後で困るんだからっ!」
 アスナはバシャバシャと湯面を叩いて妄想を打ち切った。
 で、倫理コードを解除しっぱなしだから変なことを考えてしまうのだと結論づけ、アスナは設定を戻そうとオプションメニューを開いた。
 アスナは驚愕した。
 倫理コード解除設定の中に、見慣れない『アナルの解放』という項目が存在したからだ。
『アナルの解放』
 やはり何度見直してもそう表示されていた。しかもなぜかこの表示の文字だけ明朝体だ。
 アスナは思った。
 べつにこの表示の意味にはなんの興味もない。アナルの解放とか……ハハハ、こやつめ。しかし、見慣れない項目なのだからチェックをしておく必要はある。じっくりと念入りに。もしバグとかだったりしたら後々困るのだから。万が一にもキリトに迷惑をかけるわけにはいかない。
 アスナはそう決意すると、ぶるると裸体を武者震いさせた。
 そして、アスナは――。