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2007.9.16号 P2P特集-2 Limewire



今回のViva! Ubuntu Magazine、P2P第2彈は、Ubuntuでも簡単にインストールし、安定して使用できる、LimeWireの特集です。

■はじめに:Peer to Peer(P2P)とは?


とかく著作権侵害と結びつけて語られがちなP2P。
技術自体が本来的に違法性や反社会性を持っているわけではなく、例えばマイクロソフト社でもグループウェアの情報共有システムとして活用しています。
最近では、ソフトウェアの配布やコンテンツ配信などでこの方式を採用するビジネスも徐々に増えてきています。
Ubuntuもそうですが、Linuxのディストリビューションもこの方式でディスク・イメージを配布しています。

このPeer to Peerというネットワーク技術は中央サーバの媒介を要するものと、バケツリレー式にデータを運ぶ純粋型の2種類があります。
前者の形態の方が無駄な通信が少なく、管理がしやすいのですが、中央サーバが停止するとサービス全体が停止してしまいます。
後者の形態は、中央のサーバに負担をかける事がありません。
また、どこか一ヶ所が寸断されたとしてもサービス全体が停止することはありません。
ユーザ数が増えれば増える程、バケツリレーの数が増えるわけですから、ダウンロードがしやすくなります。

前者は、1999年1月に発表された「Napster」が代表的。
その後登場した「Gnutella」が後者の典型として有名ですね。

■Torrent方式でもダウンロードが可能で、ネットにつながりさえすれば使える「LimeWare」


その「Gnutella」方式のクライアントとして、Windowsの日本語環境では「Cabos」が有名。
Ubuntuでは、現状でLimeWire、gtk-gnutellaなどが簡単にインストールして使えます。
今回は、LimeWireを中心に、ダウンロード&インストールから実際の使い方に至るまで、詳細にご紹介したいと思います。
Ubuntuでは、BitTorrent形式でのインストール・ディスク・イメージの配布を行っていますが、このLimeWireでもTorrentファイルによるダウンロードが可能です。

BitTorrentのクライアントでは、基本的にポートフォワードの設定が必要ですが、LimeWireの場合、インターネットにつながりさえすれば、面倒な設定は一切要りません。
もしも環境の制約でKTorrentなどが使えない場合に便利です。

Ubuntu新バージョンのリリース後、しばらくはサーバへの殺到が予想されます。
本稿は、このサーバへの負荷軽減の為にP2Pによるダウンロードを推奨する目的の為に書いています。
くれぐれも著作権を冒すような悪用はなさらぬよう、お願いいたします。

では、早速、インストールから始めていきましょう!
Viva! Ubuntu!!!


■下準備

LimeWireはJava環境の下で動作します。事前に、Javaの設定をしておきましょう。


日本語ローカライズ版のUbuntuでマシンが稼働している場合、パネルの「システム」-「システム管理」-「日本語版セットアップ・ヘルパ」で簡単にJava環境をインストールすることができます。
制限付きパッケージ集を選択することで、自動的にダウンロード&インストールが可能です。
事前に済ませておくと、LimeWireのインストールが簡単になります。

64bit版など、日本語版セットアップ・ヘルパが無い場合、LimeWireのインストール時に手動による選択でインストールされます。

■LimeWireのホームページ



http://www.limewire.com/

こちらがLimeWireのホームページです。
もしも日本語が表示されていない場合、右下の選択ボックスから日本語を選択します。
「Get It Now」ボタンをクリックしましょう。


PRO版は有料なので、「Get Basic」をクリック。


「私はLimeWireを著作権侵害の目的で使用しません。」を選びます。


プラットフォーム一覧から、「Linux (Ubuntu, Debian)」をクリックします。


このままOKをクリック。


ファイルがダウンロードされ、画面のdebパッケージのインストーラーが出てきたら、「Install Package」をクリックしてインストールを開始します。


事前にJavaを入れている場合には、簡単にセットアップは終了します。
もしもJavaが入っていないと、この画面でインストールが止まります。
Enterキーを何回か押していって、Javaのライセンスを読んでいくことになります。


最後にライセンスへの同意を求められますので、「yes」と入力。
Java関連ツールのダウンロードとインストールが行われます。

インストールが終わったら、パネルから「アプリケーション」-「インターネット」と辿り、「LimeWire」がメニューに追加されたかどうかを確認し、起動させてみましょう。



■LimeWireの初回起動



初回の起動時に、いくつかの基本設定がウィザードで行われます。
まずは、日本語を選択し、次をクリック。



ファイルの保存先の指定です。デフォルトのままがオススメですが、変えたい場合には、「参照」でフォルダを指定します。


接続速度の設定です。目安は次の通りです。後からでも変更可能です。適当で構いません。
一般電話回線 →"モデム"
ADSL(低速)やCATV →"ケーブル/DSL"
ADSL(高速)や光ファイバー(低速) →"T1"
光ファイバー →"T3以上"


コンテンツのフィルタリングの設定です。これはハズしておいた方がいいでしょう。


これで、設定は終わりです。


よほどでない限り、無料版で大丈夫でしょう。「後で」を選びます。


これ、うざい場合には、「起動時に・・・」のチェックをはずします。
私はこーゆーの、マメに読むのが結構好きだったりします。


これが起動後の画面です。
画面中央に「初めに」と説明がでます。
使い方は簡単。検索ボックスにダウンロードしたいもののキーワードを入れて「検索」ボタンをクリックするだけ。
例えば「プログラム」をクリックしてから検索すれば、プログラムに限定して検索ができます。


Ubuntu, Linux と入れて検索してみました。
時間が立つ毎に、じわりじわりと、検索結果が増えていきます。


一覧の中にダウンロードしたいものが見つかったら、右クリックで、「ダウンロード」を選びます。Ubuntuのディスク・イメージもありますね。
2行目の「ダウンロード...」を選ぶと、保存先を指定する画面がでます。保存先を変えたい場合に使います。



ダウンロードが始まると、下部にダウンロード状況が一覧で表示されます。
ここで右クリックすると、ダウンロード中のコンテンツについて、色々な操作ができます。
ダウンロードの取消しもここで行えます。



「ライブラリ」タブを選択すると、ダウンロード済みのコンテンツが一覧で表示されます。
音楽や動画であれば、この画面で直接再生が可能です。



プルダウンメニューの「ツール(T)」-「オプション」で、様々な設定が可能です。
かなり細かい設定も可能となっています。
iTuneとの連携機能もあります。

■Torrent形式でのダウンロード



「ファイル(F)」-「Open.torrent」から、Torrentファイルを読み込んで、ダウンロードが可能です。
すなわち、Ubuntuのダウンロード・ページから、軽い.torrentファイルを一旦ローカルにダウンロードし、ここから読み込めば、実データをダウンロードする事が可能になります。

前述の通り、Torrentクライアントでダウンロードがうまくできない場合、この方法を試してみてください。きっとうまく行くことでしょう。

■アップロードの設定



LimeWireでは、ダウンロードしたコンテンツのピースを、ネットワーク上につながったマシンにバケツリレー方式で、渡していきます。
これだけでも、ファイルの配布に貢献できます。

デフォルトの共有フォルダ以外に、ファイルをアップロードしたい場合には、オプション画面の「共有」の項目で、共有フォルダを追加する事もできます。
このフォルダの中に完成したファイルを置いておく事で、ファイルの配布に貢献することができます。

さて、KTorrentに続いて、2回連続でP2Pクライアントについて、特集してきました。
どちらも楽勝ですよね?

この他にも、Ubuntuで、日本語で使えるクライアントしては、gtk-gnutellaがあります。
こちらは、Synpticパッケージ・マネージャでダウンロード&インストールが可能です。



さて、7.04のリリースに続いて、7.10 Gutsy Gibbonのリリース時においても、ささやかながら、KTorrentを起動し続けて、パッケージの配布に貢献したいと思っています。
そうそう、今度は、このLimeWireも用いてダブルの体制で。。。

リリースの日には、前回以上に、盛り上がりながらダウンロードを楽しめたらいいなぁ・・・と思っています。

それでは楽しいUbuntu Lifeを!
Viva! Ubuntu!!!

2007年09月16日(日) 01:26:18 Modified by ubun2

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