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Viva! Ubuntu Magazine vol.9 VMware Part II


Ubuntu 7.04とWindows XPを1台のマシンに共存させフォルダを共有する

皆さんこんにちわ! Viva! Ubuntu Magazine編集発行人のu-bon(うーぼん)です。
前号では、Ubuntu上にVMwareによって仮想マシンを作成し、WindowsXPを稼働させるまでをご紹介しました。

続いて今回は、実際にゲストOSであるWindowsXPを稼働させ、1台のマシンの中に共存するUbutnuとWindowsXPとで、ファイルのやりとりを行えるようにしてみたいと思います。この方法は、ネットワーク上の他のマシンとのファイル共有においても応用が効くものになるかと思います。

WindowsからUbuntuに乗り換えたとしても、Windows環境でのOS、アプリケーション、作成したデータなどの情報資産をムダにしないために、VWwareを活用してみる、というのはいかがでしょうか?

Viva! Ubuntu!!


(1)ゲストOSのWindowsXPを実際に稼働させてみる


Viva! Ubuntu Magazine vol.8の要領で、VMware及びWindows OSのセットアップが終了したら、次は、実際に活用していきましょう。

Ubuntuのパネルメニューの「アプリケーション」-「システムツール」の中に「VMware Server Console」と入っていますので、立ち上げます。
ホストOSはローカルのマシンにありますので、そのままで、「Connect」をクリック。


「Windows XP Home Edition」のタブに移動します。
上部メニューの「Power On」をクリックするとゲストOSが起動します。
ちなみに、中程にある「Edit virtual machine settings」で、右側に一覧になっているメモリを始めとする仮想機器構成をいつでも変更する事が可能です。これにより、OSの起動テストなどを簡単に行うことが可能になります。


まずは、黒バックに、VMwareのロゴの表示から始まります。

ここで、「F2」を押すことによって、BIOSの設定画面に入れます。
PhoenixのBIOS設定画面です。本格的な仮想マシン構成である事がわかりますね。


はい、マシンが立ち上がりました。
すでに、前号(vol.8)で書いた通り、「VMware Tools」をすでにインストールしていますので、マウスの挙動も安定し、グラフィックスの機能もすでに向上している筈です。

XPのルックスをVista風に変えてしまう便利なツールがあったので、インストールしてみました。

このツール、「Vista Transformation Pack」というもので、詳細については、こちらに書かれていますので、興味のある方はご参照を。

実マシンではこのようなシステムに変更を加えてしまうツールを入れるのには躊躇してしまうものですが、このような仮想環境では気兼ねなく行えてしまうことでしょう。

実行する前には、「Snapshot」機能を使うと便利です。
このスナップショット機能、いつでも好きなタイミングでゲストOSの状態を保存し、後からいつでも保存した状態を復元することが可能となる機能です。これ、超便利です!!

上部メニューの「Snapshot」をクリックして、数十秒保存するのを待てばOKです。
「Revert」ボタンをクリックすることで、いつでも保存した時点に戻ることができます。


さて、メモリの使用状況を見てみると、vmwareの大元のアプリケーションで22.4MB。
その上で稼働するゲストOS=WindowsXPで33.9MBとなっています。アプリケーションによっては、実行すると、このメモリは100MBを超えるまでに跳ね上がりますが。


VMwareのメニューを見てみましょう。
「Power Off」は、仮想マシンの電源オフ。ゲストOSの終了時についついこのボタンを押してしまいがちなのですが、要注意。Windowsの場合、「スタート」メニューから正しく終了してから、このボタンでマシンの電源を切るようにします。

「Suspend」は、スタンバイ機能です。「Power On」ボタンですぐに復帰できますから便利ですね。

「Power On」は文字どおり仮想マシンの電源投入。これを押してOSが起動することになります。

「Reset」システムがハングしてしまった時に押すリセットボタンです。

「Snapshot」「Revert」は先ほど説明した通りです。

「Full Screen」はゲストOSをフルスクリーンで表示します。

「Quick Switch」は画面モードの切替えです。これは後ほど詳しく書きます。このショートカットは「F11」となっています。

「Summary」は設定画面、「Console」がゲストOSの画面です。

あとは、「Ctrl + Alt」を押すことで、ゲストOS内を操作するマウスと、ホストOSの通常のマウス操作とを切替える事ができます。これは頻繁に使いますので、是非覚えておいてください。


さて、ここでのテスト機のホストOSであるUbuntu 7.04のモニタの解像度は、「1280 x 1024」です。
この環境で、ゲストOSであるWindows XPの解像度を高くすると、上記のように下のメニューバーが表示されず、スクロールが必要となり、使い勝手が悪いものになってしまいます。


ここで、プルダウンメニューの「View」から「Autofit Window」にチェックを入れると、ゲストOSのサイズにウィンドウサイズにあわせます。「AutoFit Guest」にチェックを入れると表示させているウィンドウサイズにゲストOSを合わせて表示するようになります。これらをうまく使いわけることで、全画面の中にぴったり収まるようになります。


最上部及び最下部メニューはUbuntuのもので、その中でWindowsXP(ナンチャッテVista)が稼働している状況です。


「Full Screen」を押して全画面表示にしてみた所です。

この状態から抜けてUbuntu側の操作をする場合、「Ctrl + Alt」を押すことにより、Ubuntu(ホストOS)のマウスに切替えます。これにより、VMwareのメニュー画面が現れるようになります。

あとはアプリケーションをインストールして、普通のXPマシンとして使えます。
残念なのは、Virtual Boxのようにグラフィックスのメモリ容量を任意で変える機能がない点なのですが、無償で、しかも実用的な機能を使えるのですから、文句はいいません。


(2)ホストOSとゲストOS、他のマシンとファイルを共有する


数年前に使ってみた有償版の「VMware Workstation 4」の場合、共有フォルダの追加というのがあり、ファイルのやりとりがとても便利だったのですが、現在試しているVWmare Server 1.0.2-2の場合(無償)この機能が搭載されていません。残念。
従って、sambaによるファイル共有の方法でファイルのやりとりを行うことにしましょう。

この方法であれば、ホストOSとゲストOSとのファイルのやりとりだけではなく、他のネットワーク上のPCとのやりとりも可能になりますので、応用が効くと思います。



1、Ubuntu側のファイル共有設定


Ubuntuのパネルメニューの「システム」-「システム管理」-「フォルダの共有」を開きます。
パスワードを求められますので、ログイン時と同じものを入力します。

初回の起動時にだけ、sambaおよびNFSという共有プロトコルのダウンロード&インストールが行われます。


開いた画面で、「+追加」をクリック


ここで、共有させたいフォルダを選択します。
「共有プロトコル」は「Windowsネットワーク(SMB)」を選択
デフォルトで「読み込み専用(R)」にチェックが入っていますが、このままだと、共有先のマシンからファイルのコピーができません。読み書きを可能とするには、ここのチェックを外します。



「全般的なプロパティ」タブに移り、必要に応じてドメイン名もしくはワークグループ名を入力し、設定画面を閉じます。

次にsambaユーザの登録とパスワードの設定をします。sambaでは、マシンのログイン・アカウントとは別に、独自のユーザ名とパスワードで認証をします。この設定は、KDEデスクトップの場合GUIで行うことができますが、Ubuntu標準のGnomeデスクトップに合わせて、コマンドの入力で対応します。
コマンドといっても難しくはありません。以下の4行のみです。


「アクセサリ」-「GNOME端末」を起動して・・・

$ sudo smbpasswd -a (ユーザ名をここに入力)
Password:(システム管理用のパスワードを入力)
New SMB password:(Winマシンからアクセスするときのパスワードを入力)
Retype new SMB password:(確認の為もう一度入力)

フォルダ共有の設定は以上で終わりです。

これで、Ubuntu側で設定した共有フォルダを、Windows側から参照できるようになりました。
ここで、「XP7」というのが、VMwareのゲストOSとして稼働中の仮想マシンです。
「ubun2 server」が、ホストOSを稼働中のマシンです。


ユーザ名とパスワードを聞かれたら、先ほどsambaで設定したユーザ名とパスワードを入力します。

これで、Ubuntuマシンの共有フォルダが表示され、読み書きができるようになりました。
このフォルダにネットワーク・ドライブの割り当てをしておくと便利ですね。



2、Windows(ゲストOS)側の共有フォルダの設定


Windows(ゲストOS)側の共有フォルダの設定は、Windowsにおける共有の設定と全く同じです。
共有させたいフォルダ上で右クリックをして、メニュー一覧から「プロパティ」もしくは「共有」を選択して設定画面で指定すればOK。


これで、ホストOSであるUbuntu側からゲストOSの共有フォルダにアクセスし、読み書きができるようになりました。


以上の方法で、ネットワーク上の他のマシンともファイルのやりとりが可能になります。

このようにVMwareでは、仮想マシンも一台の独立したマシンとして稼働することができるわけです。

もう一台の実メモリが512MB搭載のマシンに、Windows2000をゲストOSとして入れてみました。
仮想のメモリは192MBとして設定していますが、ナンチャッテVistaよりもキビキビと動いています。
これならば、仕事用としても、一般業務であれば、充分実用に耐えられるのではないかと思われます。

いかがでしたでしょうか?
以上2回に渡ってお送りしたVMware特集。
この記事がUbuntuライフの充実に少しでもお役に立てれば幸いです。

それではまたお会いしましょう!
Viva! Ubuntu!!


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2007年05月04日(金) 23:17:23 Modified by ubun2

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