James は NT サービスとして動作させることができます。バッチファイルによる起動だけでは貧弱ですし、 NT サービスとして登録してみます。

Wrapper.exe

${JAMES}\bin ディレクトリに Wrapper.exe というファイルがあります。これは Java アプリケーションを NT サービスに登録するプログラムです。 -? オプションを付けて実行するとヘルプ メッセージが出力されます。

Usage:
  wrapper <command> <config file> [config properties] [...]

where <command> canbe one of:
  -c   run as a console application
  -i   install as an NT service
  -r   remove as an NT service
  -?   print this help message

<config file> is the wrapper.conf to use

[config properties] are configuration name-value pairs which override values
  in wrapper.conf.  For example:
  wrapper.debug=true

　-i オプションと設定ファイルを指定すると NT サービスをインストールし、 -r オプションと設定ファイルを指定すると NT サービスをアンインストールするようです。ここで言う設定ファイルとは何でしょうか?　Google 様に聞いてみるとこんなページを見つけました。このページによれば ${JAMES}\conf ディレクトリにある wrapper.conf をそのまま使えるようです。

と言うわけで、 ${JAMES}\conf\wrapper.conf ファイルを ${JAMES}\bin ディレクトリにコピーし、次のように実行します。

C:\usr\james-2.2.0\bin>wrapper -i wrapper.conf
wrapper  | James Mail Server 2.1 installed.

インストールされました。サービスを確認すると確かに登録されています。



このときに使用した wrapper.conf はそのまま取っておきます。サービスをアンインストールするときに必要です。

次のように実行すると、サービスをアンインストールすることができます。

C:\usr\james-2.2.0\bin>wrapper -r wrapper.conf
wrapper  | James Mail Server 2.1 removed.

サービスの表示名が気に入らなかったりサービスの情報を変更したい場合はここを参考にして wrapper.conf を弄ると良いです。

まとめ

• ${JAMES}\conf\wrapper.conf ファイルを ${JAMES}\bin ディレクトリにコピーします。必要なら内容を編集します。
• ${JAMES}\bin ディレクトリに移動し、次のように実行すると NT サービスがインストールされます。

wrapper -i wrapper.conf

• 同じく次のように実行すると NT サービスがアンインストールされます。

wrapper -r wrapper.conf