月刊絵本あつまれ

絵本の中に住んでいる動物たちは、女の子が眠っているときが好きでした。女の子が絵本を読んでいる間は、じっとしていないといけないけれど、眠ってしまえば動きまわれるからね。あ、絵本のみんなが動き始めましたよ。

「やっと眠ってくれた。じっと見られると緊張するなあ」
と、くまくんが大あくび。

「そんなこといわないの。私たちのお話、気に入ってくれてるんだから」
うさぎさんはスカーフをつけ、出かける準備ができました。

「また出かけるの？　ぼく、歩くの遅いから…」
かめくんがゆっくり歩き出すと、

「かめくんもいこうよ。そうだ、くまくんに運んでもらおう」
うさぎくんが気前よく誘います。

マントうさぎが庭の向こうを見て
「あっちになんかあるぞ。いってみよう」
マントうさぎがかけだすと、みんなもいっしょについていきました。

…というのは私が思い浮かんだお話。絵本をながめてお話を汲み取ってみてください。

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