月刊絵本あつまれ

やまのえきから電車が出発。トンネルを次々と抜けてうみのえきへ。お客さんをいっぱい乗せて電車が走ります。

トンネルの向こうはなにがあるんだろう…と気になってしまう穴あきのしかけ。小銭ほどの小さな穴からトンネル前では暗闇が、トンネル内では風景がちょこりとのぞかせています。

お客さんはみんなにぎやか。トンネルに入るたびお客さんたちに動きがあるから、トンネルのシーンだけめくって見比べたり…。なんてこともやってしまいます。

トンネルを抜けるたび変わる景色もいい眺め。やまのえきで真っ白な雪景色も、うみのえきに着くころは黄色い菜の花畑がひろがります。風景だけでなく音も走っている場所によって変わっているのもなかなかです。

鉄道が好きで旅をするなら、行きも帰りも列車といきたいところですが、そこをうまくついていますね。やまのえきからは「でんしゃでいこう」と電車に乗れるし、うみのえきからも「でんしゃでかえろう」と電車に乗れます。

これはもう、終点に着いてもすぐ折り返しの列車に乗ってしまう感じ。この絵本があれば、フリーきっぷがあるようなもんです。何度も電車に乗って楽しめますよ。

でんしゃでいこうでんしゃでかえろう
作・絵：間瀬なおかた（ませなおかた）
ひさかたチャイルド
ISBN：978-4-89325-489-4

でんしゃでいこうでんしゃでかえろう
作・絵：間瀬なおかた（ませなおかた）
チャイルド本社
大きな大きな絵本
ISBN：978-4-8054-2602-9

• でんしゃのたび パノラマえほん うみからやまへ（ひさかたチャイルド、ISBN：978-4-89325-697-3）