チャイルド本社の月刊絵本(おはなしチャイルド、チャイルドブックアップル)を中心に紹介。



とおくへいこう
作:七尾純(ななおじゅん)
絵:長野博一(ながのひろかず)
チャイルド本社
おはなしチャイルド 1983年5月号(第98号)
  • しかけ(折り込みページ)

牛歩で育つ

広い牧場に、子牛のウーシャがお昼寝をしていました。ウーシャは、おかあさんがそばにいないと泣きたくなる甘えん坊。お昼寝からさめると、遠くに見えるおかあさんのところへかけだしましたが…。

なにかの集まりで新入りのとき、まわりのみんなは心身的に、自分より大きく見えてしまうときってありますよね。小さな自分を感じるとき。そんな心境が、この絵本のウーシャと重なります。

成長するって、目に見えるような飛躍的なことばかりではないですよね。牛歩でもいい。一歩一歩踏み出してみようじゃないですか。広い牧場をひとりで歩いたウーシャのように…。
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